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『バンゲリングベイ』の汚名をすすぐ


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どうも!コバヤシです。

ぼくと同年代のアラフォーのオッサンに「クソゲーって?」と聞くと、『スペランカー』、『たけしの挑戦状』とともに必ず名前があがるのが『バンゲリングベイ』。

しかし、ぼくは断言できます。

『バンゲリングベイ』は断じてクソゲーではない!

ちなみに、『スペランカー』も『たけしの挑戦状』もクソゲーではありませんが、今回は、『バンゲリングベイ』のクソゲーのレッテルを剥がそうと思います。

 

『バンゲリングベイ』とは?

本作は、1984年にコモドール64用ゲームソフトとして発売された。日本においては1985年2月22日にハドソンがファミリーコンピュータ(以下、FC)用ソフト向けに移植し発売された。このFC版を元に操作方法など仕様を変更した移植作品が制作され、任天堂からアーケード版、ソニー(HiTBiTブランド)からは1985年7月21日にMSX版がそれぞれ発売された。

引用元:バンゲリングベイ - Wikipedia

見下ろし視点の平面全方位任意スクロールシューティングゲームである。縦幅10画面×横幅10画面の100画面からなるマップで構成されている。プレイヤーは、自機のヘリコプターを操り、自軍の空母を防衛し敵機やレーダー・砲台などの防空網を破壊しながら、敵国「バンゲリング帝国」の戦略拠点(工場)を破壊するのがゲームクリアの目的となる。

引用元:バンゲリングベイ - Wikipedia

このゲームは、海外のメーカー、ブローダーバンドが制作したシューティングゲームなのですが、同社の「バンゲリング帝国三部作」のひとつとなっています。

 

バンゲリング帝国三部作

「バンゲリング帝国三部作」とは、バンゲリング帝国を舞台とする世界観を共有する3本のゲーム、『バンゲリングベイ』、『ロードランナー』、『チョップリフター』の総称です。

バンゲリング帝国とは『バンゲリングベイ』の舞台です。そして、バンゲリング帝国に強奪された金塊を取り戻すのが『ロードランナー』、バンゲリング帝国に捕まった捕虜の救出をするのが『チョップリフター』という設定になっています。

ハドソンのファミコンソフト『ボンバーマン』が、同社のファミコン版『ロードランナー』と地続きの設定となっている(クリアしたらボンバーマンがロードランナーになる)ため、『ボンバーマン』の舞台もバンゲリング帝国だとの情報もありますが、これはキャラクタのグラフィックを使いまわすためのハドソンのプロモーションによるものですので、勘違いなさらぬように。

 

ハドソンが『バンゲリングベイ』をファミコンでリリースしたワケ

まずは『ロードランナー』

任天堂しかゲームを開発していなかった大ヒット中のファミコンに参入することは、恐らく各ゲームメーカーの志願だったと思いますが、一番最初に参入することになったのはハドソンでした。

ハドソンは当時パソコンゲームメーカーで、オリジナルのゲームは『デゼニランド』や『サラダの国のトマト姫』などのアドベンチャーゲームと、野球の『野球狂』、麻雀の『ジャン狂』だけでした。そのうち、野球と麻雀は恐らく任天堂が既にリリースしているため、任天堂からOKが出なかったのではないでしょうか。残るはアドベンチャーゲームですが、まだエニックスから『ポートピア連続殺人事件』が発売される前で、アドベンチャーゲームをファミコンに載せる技術がありませんでした。

そこで恐らく、ハドソンはファミコンに参入するゲームを他社に求めました。それで『ロードランナー』。

日本でも色々なハードに移植されてましたから、ブローダーバンドの許可も取りやすかったのでしょう。

恐らくそんな理由で、ファミコン版『ロードランナー』が生まれました。

ちなみに、ハドソンでファミコンに移植できる唯一といっていいゲーム『ナッツ&ミルク』は『ロードランナー』の3日前に発売されています。

 

そして『バンゲリングベイ』

『ロードランナー』が100万本を超える大ヒットとなって気を良くしたハドソンは、次にファミコンでリリースするゲームを『ロードランナー』と同じ「バンゲリング帝国三部作」の『チョップリフター』か『バンゲリングベイ』のどちらかに絞りました。

そしてハドソンは、「より戦略的なゲームで面白い」という理由で『バンゲリングベイ』を選択します。

そこには恐らく、『チョップリフター』は日本のパソコンへの移植の話がすでにあったはずですから、日本人にとって初見のゲームを、という考えもあったのではないでしょうか。

その理由を、あの高橋名人が自身のブログで書いています。

バンゲリングベイは、ヘリコプターに乗って、バンゲリング帝国の戦略拠点にある工場を探し出し、そこを攻撃して破壊していくのです。

ヘリコプターには、爆弾が9発しか搭載出来ませんし、工場を倒すためには、その耐久力によって、複数の爆弾が必要となります。

また、工場の周囲には高射砲や戦闘機もあるので、一度の出撃で工場を破壊する事は難しいのです。

そこで、空母や敵の補給場に戻って、爆弾を補給しなければいけないのですが、空母でなければ、ダメージは完全に回復しません。

この空母は、球形になっているバンゲリング帝国のあるラインをずっと上へと移動しているので、地形は同じだけども、同じ工場へ飛んで行くには、その場所というか地形を覚えていかなければいけないのです。

また空母が撃沈された場合は、敵の補給基地だけでゲームを続けていかなければいけなくなるという、非常に難易度の高いゲームな事もあって、ハドソンでは第2弾として「バンゲリングベイ」を選択しました。

引用元:「バンゲリングベイ」の思い出|高橋名人オフィシャルブログ「16連射のつぶやき」Powered by Ameba

 つまり、戦略的で難しくて面白いから移植した、ということです。

しかし、この判断が『バンゲリングベイ』というゲームにクソゲーというレッテルを貼ることになってしまったのですよ…。

 

『バンゲリングベイ』はなぜクソゲーと評価されるようになったのか

こうしてファミコン版『バンゲリングベイ』は生まれましたが、当時のゲーム少年たちはプレイしてその難しさにコントローラを投げ捨てます。難しさに加え、2コンのマイクに「ハドソ~ン」と叫ぶヘンテコなCMも『バンゲリングベイ』はヘンなゲームという認識を植えつけるのに一役買いました。

ファミコンゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の1991年5月10日号特別付では、『バンゲリングベイ』について「ヘリを操作して、空母を守りながらマップ上にある工場を爆撃してゆく。自機はダメージ制。非常に面倒くさい操作だ。マニア向けだろう」と紹介しています。

しかし、ファミコンを遊ぶ人の中にマニアはいなかった。

当時ファミコンで遊ぶのはぼくら小学生男子が中心。ハドソンがコロコロコミックとタイアップして『バンゲリングベイ』を盛大にプッシュしたことも相まって、期待度MAXなぼくらは、まんまとその難しさに辟易したわけです。

上下左右縦横無尽にヘリをラジコン操作しながら、広いマップ上のどこにあるかわからない敵の工場を探してみつけたら爆撃、そのうちに空母がピンチになったら救援に向かわなければならないし、そんなことしてたら燃料切れで墜落。

なんやねんこれ?つまんな。クソゲーだクソゲーだワッショイワッショイ!となったのは自然なことだったのかも知れません。

 

『バンゲリングベイ』のすごさ

しかし、『バンゲリングベイ』はクソゲーとして祭り上げていいゲームではありません。

『バンゲリングベイ』の素晴らしさを書くぜ!

 

スリリングなリアルタイム性

時間が経つと、「敵戦艦建造中」と画面に出てきます。これが出てきたらなるべく早く戦艦を作っているドックを探し出して破壊しなければヤバいのです。

もし破壊できなければ戦艦は敵地の海にポツンと浮かんでいる我が空母に向けて出航し徐々に徐々に空母に接近します。到着すると当然我が空母は沈められ、敵地に残った自分は相当の苦戦が強いられることになります。

工場破壊の任務の傍ら空母の救出に向かうこともままならない中、時間が経つごとに徐々に近づく戦艦の恐怖を味わうのはなかなかスリリングです。

また、敵工場は1発の爆撃で破壊できるポイントがあるのですが、そこに浮遊しているヘリをピッタリ止めるのはなかなかの難しさ。まごまごしていると敵機が救援にやってくるので、あせるあせる。

『バンゲリングベイ』は、刻一刻とリアルタイムに変わる戦況の中で、敵地で孤軍奮闘する男のロマンを堪能できるゲームと言えましょう。

 

凝った要素

また、『バンゲリングベイ』には変なこだわりが随所に見られます。

もし敵の救援によって工場を破壊しそびれてしまったら、工場は修復して前よりも耐久度を増して復活します。なんてことだ!時間をかければかけるほど敵は強力になっていきますが、工場の数を減らしていくと敵が弱体化していくのも何だかリアルです。

時間の概念が攻略のしやすさを左右するのはなかなか斬新ですよね。こんな面白い要素は、今どきのゲームでもなかなかお目にかかれません。

 

どうです?ちょっと面白そうだと思いませんか?

 

オッサンになったあの頃のゲーム少年は是非一度遊んでみよう!

上記のように、『バンゲリングベイ』は今見てもかなり斬新なゲームです。今ならば、面白く遊べるのではないでしょうか。

あの頃難しかったラジコン操作だって、『バイオハザード』などの3D空間をグリグリ動くゲームを通ったぼくらには何の問題もありません。

奥深い戦略性とリアルタイム性、これは今現在のゲームに求めてる人も多いのでは?

『バンゲリングベイ』は、あのころクソゲーというレッテルを貼ってしまったぼくらオッサンの世代こそが今遊んで再評価すべきゲームなのです。

ゲームフリークなどのレトロゲームが動くハードが出てきた今、こういったゲームはドシドシ遊んでほしいものです。

 

『バンゲリングベイ』豆知識

最後に、バンゲリングベイの豆知識をひとつ。

『バンゲリングベイ』は、ゲームデザイナーのウィル・ライトのデビュー作ですが、ウィル・ライトがこの『バンゲリングベイ』のマップを制作してるときに『シムシティ』の構想を思いついたそうです。

あのトップビューの画面は、『バンゲリングベイ』が元になっているんですよ。

 

ではまた。