ウチの長男が、とうとうスマホ版の『ドラゴンクエスト』をダウンロードしました。
ぼくの影響か、かねてより「古いゲームのほうが面白そうだし」とか言ってて、その中に『ドラゴンクエスト』も入ってたんです。
傍らで長男がプレイしているのを見ながらヤイヤイ言うのが楽しい。
スマホ版『ドラゴンクエスト』
今ではシリーズのほとんどがiOSとAndroidで配信されている『ドラゴンクエスト』。
満を持して初代が配信されたのは2013年11月28日です。「100万ダウンロードまでは無料!」とか煽られたのでぼくもソッコーダウンロードして懐かしみながら遊んだのを覚えています。
ちなみに、Ⅰ~Ⅲまではドラクエ公式アプリ『ドラゴンクエストポータルアプリ』内からダウンロードします。
懐かしみながら遊んですぐにクリアしてしまって「こんなにボリュームなかったっけ?」とか思ったんですよねぇ。
『ドラゴンクエスト』で遊ぶ長男
長男が『ドラゴンクエスト』をダウンロードしたのは、休みの日、晩メシを食ったあとに発覚しました。
スマホをいじる長男がいきなり「たいまつの火の範囲せまっ!」と言ったんです。おそらく、ぼくに聞こえるように。ぼくが気づくように。彼の思惑どおり、ぼくは「たいまつの範囲が狭い」ですぐに『ドラゴンクエスト』だとわかりました。
そこで、長男のプレイを見ながらまずは『ドラクエ』の意義、功罪、そして堀井雄二さんのスゴさを語るぼく。
ドラクエのことを当時のパソコンゲーマー視点で語ってみる - コバろぐ
聞いてたのか聞いてなかった知りませんが、その後も、長男は『ドラゴンクエスト』をプレイ。そしてゴチャゴチャ言う。ぼくはそれに答える。その会話がむちゃくちゃ楽しい。
親子で楽しむ『ドラゴンクエスト』
長男「次どこに行ったらいいのかわからない」
ぼく「それを自分で考えろい。堀井さんは『ドラクエ』でRPGを日本に啓蒙しようとしたんやから、むしろ筋道はわかりやすいほうやぞ」
長男「やっぱりたいまつが狭い。ダンジョンが暗い」
ぼく「それでこそダンジョン。『ドラクエ』ですらその後はダンジョン明るくなっちまったな。それは『ドラクエ』のダメになったとこかもしれん。『ウルティマ』なんかフィールドですら満足に見えへんねんぞ。山の向こうとか」
長男「『かいだん』のコマンドがめんどくさい」
ぼく「いいか。多くの日本人はこれでRPGを知ったんや。そういう人たちが、階段に乗って暗転して別の場面になっても“階段を下りた”って理解するのは難しいやろ。だから、『かいだん』というコマンドは最初には絶対に必要なコマンドやったんや。大体、コンピュータRPGのルーツである『ウィザードリィ』なんかは毎回毎回“降りますか(y/n)?”とか聞かれるけどめんどくさいとか思ったことないぞ」
とか、基本的にぼくのほうがしゃべる量多い(笑)
だってしょうがないじゃないですか。この機会にぼくは『ドラゴンクエスト』の何たるかを長男に伝えなければならないのです。
その後も、「まほうつかいが出た!」「おっ、ラリホーに気をつけろ!あれっ、それは『トルネコ』か?」「おおさそりにダメージ与えられない!」「なんでお前はたけざおを装備しとんねん!」などなど、楽しい会話が続きました。至福。
最後に
これから長男は、岩山の洞窟で「モンスターつええ!」と言い、リムルダールの町で魔法のカギを買い忘れ、太陽の石を探し求め、メルキドでゴーレムに絶望し、ロトのよろいに感動し、竜王の城で隠し階段が見つからず、竜王の提案に迷ったりするのでしょう。そしてなにより「ゆうべはおたのしみ」になるのでしょう。ぼくがそうだったように。
ぼくが体験した冒険を息子が追体験する、なかなか面白いことです。こんなふうに昔のゲームを楽しんでくれる息子、というのもなかなか得難いでしょうから、ぼくは幸せ者なんだろうなぁ。レトロゲーマーとして。