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『あたしおかあさんだから』は炎上してしかるべきだけど、炎上するところが違う

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『あたしおかあさんだから』という歌が炎上しました。

もうみなさん散々聴いて見たんだろうけども、要するに歌詞に出てくる女性が自分の子供のためにいろんな物事を我慢して、それでも「あたしおかあさんだから」と自分に言い聞かせてるような歌ですね。

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『あたしおかあさんだから』はどんな歌?

『あたしおかあさんだから』は絵本作家ののぶみさんが作詞した楽曲で、huluのオリジナル番組『だい!だい!だいすけおにいさん!!』の2月1日放送回で発表されました。元うたのおにいさんのだいすけおにいさんが出演している番組ですね。

歌詞に出てくる“おかあさん”は、昔は「ヒールはいてネイルして立派に働けるって強がってた」けど、今は子どもがいるから「爪きる」「走れる服着る」「眠いまま5時におきる」「大好きなおかずあげる」などなど「あたしよりあなたのことばかり」という状態。「いいおかあさんでいようって」頑張ってます。

ああ、苦労苦労我慢我慢の子育て人生ってカンジですね。自己犠牲の精神。

なぜ炎上したのか?

この歌詞が、燃え上がりました。

Twitterを見てみると、頑張ってるのに我慢してる、自分を投げうって子育てしてる「呪い」の歌、ワンオペ育児の礼賛、などといったところが理由でしょうか。

母親になると女性は育児優先でパートタイマーにならなきゃいけないのか、すべて子供のために我慢しなきゃいけないのか、好きなことは何もできないのか!まぁ、歌詞を見てみるとそう思うのは当然です。

さらにあたしはこんななのにおとうさんは…、みたいなことが透けて見えなくもない。

ヘタしたら、こんなに我慢しなきゃならないなら子供産むの嫌だな、おかあさんになるの嫌だなって女性が出てきてもおかしくない。

でもね…。

実際、おかあさんは我慢してる

この歌は、そういう現状の中にいる世のおかあさんたちを描いているだけで、「これが母親像だ!」って言っているわけではないと思います。

実際、おかあさんはむっちゃくちゃ毎日毎日子供のために我慢して苦労してるでしょ。それは間違いないでしょう。この歌詞はそういう事実をただ描いているだけです。

毎日頑張って苦労して我慢してることを愚痴るくらいいいんじゃないかなぁ。

批判している人の意見も間違ってない。古いステレオタイプの母親像を描いているのは間違いないし、決してそれはよろしいこととは思いません。でも実際おかあさんがそうやって我慢している現状もあると思います。

Twitterでは「#あたしおかあさんだけど」ってハッシュタグでちゃんと自分の思った通りのことをしてしっかり人生を楽しんでることがツイートされてますけど、それも子供たちをほったらかしてるわけではないでしょう。「あたしおかあさんだから」苦労して我慢した上で、のことではないの?だってひとつの苦労も我慢もなしに母親なんてできないでしょう?

炎上するべきところが違う

だから、歌詞でこの歌が炎上しているのが正直腑に落ちないのです。「おかあさん大変なんだからこういうこと思ってもいいのよ」って言いたい。実際、我慢しまくってるんだから。おとうさんの協力がなかったり稼ぎが少ないせいもあるだろうけども。すみません。

でも、炎上する理由が違うと思うんですよね。ぼくだってこの歌は炎上してしかるべきだと思っていますが、理由が違う。

その理由。

この歌が、『だい!だい!だいすけおにいさん!!』という子供たちも観る番組で流されたこと。

この歌の歌詞は我が子のために我慢して苦労して頑張っているおかあさんの愚痴であり心の本音であるべきであって、子供たちに聞かせるべきではありません。これを聴いた子供は間違いなく「生まれてきてごめんなさい」って思っちゃうと思います。だって「お前のせいで…」って言ってるのといっしょですもん。これは絶対に良くない。だから、子供が視聴する番組で流してはダメです。

そういう意味では、この歌は世に出るべき歌ではなかったのかもしれませんね。

最後に

ぼくは、この歌がおかあさんたちが我慢して頑張ってることをあんまりよくわかってない人たちに届けばいいなぁと思っています。そういう人、一定数いると思います。お前はわかってんのかって言われるとぼくも参りますが。

だって、カミさんをずっと見てて思いますが、単純に母親って大変ですもん。

最後の最後に

おとうさんだってなぁ、おとうさんだってなぁ!

いえ、なんでもないです。