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直江兼続の兜の「愛」の字の本当の意味

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どうも!コバヤシです。

久々に歴史ネタを。上杉家の家老・直江兼続についてです。

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大河ドラマ『真田丸』にも当然登場する武将・直江兼続ですが、彼は何といってもその兜で有名ですよね。

 

「愛」の立物

直江兼続の兜は、その立物(飾り)で有名です。あの「愛」の字の立物です。皆さんもみたことがあるのではないでしょうか。

ULTIMATE MODELING COLLECTION FIGURE 砂瀑の我愛羅 -直江兼続-

 こんなヤツですね(なんだこのフィギュア…?)

「愛」という字を好んでいたからには、直江兼続って愛情にあふれた慈悲深い人物だったんだろうなぁ…。

と思いがちですが、いや実際そうだったかも知れませんが、「愛」の字の意味は“LOVE”ではないのですよ…。

大体、「愛」だけでは戦国の世を生き抜くのは難しいですから。

 

「愛」の字の意味

「愛」の字の下に注目

この立物の「愛」の字の意味を解くカギは、「愛」の字の下にあります。

字の下に、なんだかクルクル模様が描いてある板があるじゃないですか。実はこれ、雲を表してるんです。

で、仏教には当時、雲の上に仏の名前の一時を載せることで名前を省略するという慣習がありました。今もその慣習はあるとは思います(どうなんです?)。

つまり、「愛」の字はある仏を表している。

そしてその仏とは、愛染明王(あいぜんみょうおう)です。

 

愛染明王

では、この愛染明王とはどんな仏さんなのでしょうか。

愛染明王(あいぜんみょうおう)は、仏教の信仰対象であり、密教特有の憤怒相を主とする尊格である明王の一つ。

引用元:愛染明王 - Wikipedia

仏画色紙 愛染明王 84033

仏の中でも、明王は阿修羅などの悪鬼神が仏教に包括されたものが多く、ごくごく簡単に言うと、怒りと力でもって仏教を脅かす悪や煩悩を討つ役割を持っていて、転じて、軍神と崇め奉られています。

 

兼続と愛染明王

おそらく兼続は、軍神としての強さを得るために愛染明王を立物に選んだのでしょう。もしかしたら先代の上杉謙信が毘沙門天の「毘」の字を旗印に使っていたのを知っていて、ミーハーにも真似したのかもしれません。

「愛」でもって戦国の世をどうにかして、「愛」をもって治世をする、という意味ではないんじゃないかなと思ってます。

ただただ軍神の強さを得たかったのではないでしょうか(信仰抜きにして)。

(この段はぼくの空想です)

 

まとめ(兜の立物について)

「愛」だからって「愛」を表すわけじゃないんですよ。面白いですね。

兜の立物については、もっともっといろいろあるのでまとめてもいいかも知んない。

森蘭丸の南無阿弥陀仏(6文字タテに並んでるヨ)とか、伊達成実のゲジゲジ(気持ち悪いヨ)とか、黒田長政の水牛の角(デカいヨ)とか、見ただけで「この人たち何なのかしら…?」と引いちゃうような面白い兜がいっぱいありますし、それらには戦国武将の思いが現れているのですから。

兜の立物は、正に兜に対する「愛」の現れなんですね。

 

ちなみに、直江兼続についてはコチラも書きましたので合わせてどうぞ。

dabunmaker.hatenablog.com

 

ではまた。