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BASICで友人と作ったゲームの話

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ゲームを作る。

パソコンゲームに目覚めてからこっち、常にぼくのやりたいことリストの中に入っていることです。

最近では市販のツールなども充実していますし、スマホアプリでもかなり作りやすい環境になってます。だから手を出したことはありますが、完成したことはありません。途中でめんどくさくなるから。ええ、ダメダメです。

しかしかつて、ぼくはオリジナルのゲームを作って完成させたことがあるのです。友人と2人で。

ゲーム作ろう!

中学1年のころ、クラスに数人パソコンゲーム仲間がいたんですけど、そのうちのひとりが割と本気でBASICでプログラムを組めるやつでした。

そいつはPC6601SRユーザーで、ウチのPC8801markⅡSRでプログラムを組んでみたいーとかいっつも言ってたんですが、ある日異様に会話が盛り上がって、ウチの88SRで2人でゲームを作ろう、という話になりました。

それからは学校の休み時間と部活の帰り道で企画会議をして、時間がある休日などにウチに2人で集まって制作を進めていきました。

一応ぼくがゲームを考え、それを友人がプログラムに落とし込む担当。

「これはできない。こうしよう」とか「ここでこんな音を出そう」とか「何か違うんだよなぁ。こう出来ない?」とか2人で話しながらゲームを作っていくのは本当に楽しかった。

カセットテープにプログラムを書き込みながら(そういう時代)、少しずつ少しずつ、ぼくらのゲームは完成に向かっていきました。

オリジナルゲーム『魔神の館』

どんなゲーム?

そうやって出来たゲームが、『魔神の館』というアクションゲームです。

プレイヤーはひとりの剣士を操り、部屋にいる敵キャラと1対1で戦います。敵キャラを倒すと床に穴があき、そこから次の部屋に落ちてその部屋に出てくる敵キャラとまた戦う、その繰り替えしのゲームです。部屋は全部で10個あり、出てくる敵は段々と強くなっていきます。

強いて言えば、ナムコの『ドラゴンバスター』みたいなゲームです。『ドラゴンバスター』の通路がなくて部屋だけにしたようなやつ。

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もちろん、こんな立派な見た目ではありませんので悪しからず。

グラフィックキャラクタで書かれた世界

ドット絵を動かしたかったんですけど、ドット絵も描いたことないし用意するのは大変だし用意できたとしてもプログラムは大変ですから、『魔神の館』では普通の文字とグラフィックキャラクタを使って世界とキャラを表現していました。 

グラフィックキャラクタって何?って言う人も多いと思うので書いとくと、昔のパソコンのキーボードにはGRPHキー(もしくはGRAPHキー)ってのがあって、それを押しながらキーを押すと罫線素片やスート(♠♦♥♣)や丸(●○)なんかを打てたんです。それらをグラフィックキャラクタって言います。

ちなみに主人公キャラは「●」を頭に見立ててその下に体として「X」を表示して表現していましたし、部屋の壁は「日」という字を並べて赤くして表現してました。

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こんなに上下の間は開かないし、●じゃなくてO(オー)だけど、イメージはこんなカンジ。うわぁ、何だか懐かしい。

『魔神の館』の世界

『魔神の館』というタイトルを見て、みなさんラスボスは“魔神”なんだろうなーと思ったでしょう?

その通りです。

そしてその“魔神”というのは、ぼくです。当時のクラスでのぼくのニックネームですね。この恥ずかしいニックネームについてはこの記事で書きました。

そして、その他の敵キャラも全てクラスメートをモチーフにしていました。クラスメートをグラフィックキャラクタでどう表現するかというのも、制作の上でのぼくの仕事だったんですよ。

効果音もプログラムで

BGMなんてのはつけませんでしたけども、効果音(SE)は頑張りました、プログラムの友人が。

なんせ、音声ファイルを用意してそれを実行するとかじゃないですからね。プログラム上で「こういうときにこの音を出す」ってのをいちいち打ちこんでいくんですからね。

ひとつの効果音を出すにしても、まずぼくが「こんな音が欲しい」ってリクエストして友人がプログラムで音を出し、「ちょっと違うな、もうちょっと低め」とかいうやり取りを繰り返して音を決め、その音をプログラムに組み込んで走らせてタイミング等を調整するという、ひたすら(プログラムの彼が)めんどくさい作業でした。

ぼくらの宝物

そうやって出来た『魔神の館』はカセットテープに保存され、他の学校のパソコンゲーム仲間に貸し出されプレイされました。

彼らが遊んでみた感想はみんな「お、おう…」ってカンジのものばかりでしたが、あやつらはぼくらが仕込んだ隠しキャラには全然気付いていないのだ。当時のゲームなので、教えてもらわないと絶対に見つからないやつですけど、ぼくらはそれでほくそ笑んだりしてました。

シロウトの中学生が作った処女作なのでつまらないのはしょうがないですが、それを創りだした過程をぼくらは誇りに思ってました。

『魔神の館』は、ぼくらにとっては紛れもなく宝物でした。

最後に

実はこの次にフィールド型RPGを作っていたのですが、その途中でぼくが引っ越して転校してしまうという事件が起こってしまったので、ぼくらのゲームは『魔神の館』1本で終わりとなってしまいました。

もし、あのまま何本もゲームを作ってベーマガに投稿して採用されるようになってたりしたら人生変わってたのかも知れないと思うとちょっと残念ですね(笑)

いっしょに作った友人Oくん(仮)、元気かなぁ。どこで何してんだろ。

ゲーム作ってたりして。