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実は真を突いてるかも知れない戦国4コマ。山科けいすけ『SENGOKU』

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SENGOKU 上巻 (新潮文庫 や 64-2)

この『SENGOKU』は戦国時代を題材にした4コママンガですが、戦国時代の流れ、出来事がヘタな歴史書を読むよりもしっかりとわかります。

しかも、しっかり笑える4コマ漫画。

思い切った人物造詣

とにかく、思い切った人物造詣が、このマンガの魅力です。

鉄砲フェチの織田信長、ホモの武田信玄、戦バカガキ上杉謙信を筆頭に、本当にアホザルな羽柴秀吉、内弁慶足利義昭、超絶ゲスの本願寺顕如、散歩の感覚で謀反する松永久秀、他力本願徳川家康、ビビリの服部半蔵、対人恐怖症竹中半兵衛などなど、歴史の中で伝わっているそれぞれの人物の性格“だけ”を抽出し、それだけで生き返らせちゃった、みたいな感じでとにかく思い切っています。

濃いキャラが織り成す戦国絵巻

『SENGOKU』では、そんな濃いキャラたちが戦国を生き生きと演じています。

乱痴気な織田家の家風に馴染めない明智光秀がストレスをためる横で、信長に呼ばれて面白い登場の仕方をしただけで褒められる秀吉、それを見てますますストレスを貯める明智光秀。

他力本願の徳川家康に「トイレの紙がない」ってだけで緊急で呼ばれる服部半蔵は北条家の風魔一族にビビリまくり、雪なのにひとりで武田家に向かって出撃する上杉謙信は遭難する。

北条は1mmでも多くの土地を欲し、お坊ちゃんの毛利輝元は何もできない。

幻術士・果心居士と忍者・飛び加藤がわけの分からないバトルを繰り広げていると思えば本願寺顕如の跡取り証如は農民の牛をナマで食う。

日本各地でこんな日常が繰り広げられていてオモロすぎ。

もしかしたら戦国の新しい解釈もあるかも

そして竹中半兵衛が織田家中に入るときは、唸ってしまいました。

対人恐怖症なので織田家中の誰とも話ができないけどなぜか秀吉とだけは話ができる竹中半兵衛。それは秀吉がサルだから。そんな竹中半兵衛は秀吉の元でしか自分の軍事の才能を活かせないから秀吉の配下になった、と言う設定。「竹中半兵衛が秀吉の幕下に入るという条件で織田家中に入った」という事実への、新しい解釈ですよ、これは。

本当にそうだったかもしれない、と変に納得しちゃうところです。

歴史の面白さを抽出するとこんなもん

歴史を楽しもう!と思ったら、これくらいデフォルメしちゃえばいいんです。それで面白がってると、自然に固有名詞は覚えられますし、流れは理解できます。流れが理解できると、その流れに出来事を乗せるだけで、自然に年号も覚えられます。そうなると、歴史は俄然面白くなってきて頭にも入ってきます。

息子に読ませたい歴史ギャグ漫画

歴史を面白く知るのに最適なので、この『SENGOKU』と『風雲児たち』は若いときから息子ができたら読んでもらおうと思ってた次第です。

わが息子たちは、イマイチ歴史に興味がなくってトーチャンかなしい。

最後に

作者の山科けいすけさんは、割とネタや絵にクセがあって読む人を選んだりするんですけど、これだけは山科けいすけ嫌いでも読んで欲しいですね。

それに、歴史なんて面白がればなんてこたぁないモンなので漫画で読むのも全然OKなんです。

みなさんも、是非。