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大河ドラマの主人公を考える(幕末編)

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真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

いよいよ2016年のNHK大河ドラマは『真田丸』が最終回を迎えます。当初は大丈夫ですかね、なんて記事も書いてたんですが(消した)大盛況でした。三谷幸喜さんの脚本で大河ドラマといえば『新撰組!』があったわけですけども、どっちかというと古くからの大河ファンからはソッポを向かれてたような気がします。そんななか、成功したのはさすがと言えますね。

来年は井伊直虎、その後は西郷さんなんですが、ぼくはぼくが観たくなるような主人公を待っています。じゃあ誰を主人公にすればいいかのか考えてみましょう。今回は幕末限定で。

今まで放送した幕末の大河ドラマをピックアップ

まずは、今までの幕末大河ドラマの主人公をチェックして重複を防ぎましょう。

1963 花の生涯 井伊直弼
1967 三姉妹 架空の人物
1968 竜馬がゆく 坂本龍馬
1974 勝海舟 勝海舟
1977 花神 大村益次郎
1980 獅子の時代 架空の人物
1990 翔ぶが如く 西郷隆盛・大久保利通
1998 徳川慶喜 徳川慶喜
2004 新選組 近藤勇
2008 篤姫 天璋院(篤姫)
2010 龍馬伝 坂本龍馬
2013 八重の桜 新島八重
2014 軍師官兵衛 黒田官兵衛
2015 花燃ゆ 吉田松陰の妹・文
2016 真田丸 真田幸村

やはり、メジャーどころは抑えてありますね。主役級といったらこの辺ですから。さぁ、どうしましょう。

残っている司馬作品

そう、幕末といえば司馬遼太郎。原作があったほうがドラマ化しやすいみたいだし、ここから考えてみましょう。

しかし、『竜馬がゆく』『花神』『翔ぶが如く』とかは既に大河ドラマとなっています。その他の長編の幕末モノといえば、『燃えよ剣』『世に棲む日日』『峠』『胡蝶の夢』あたりでしょうか。主人公はそれぞれ土方歳三、吉田松陰・高杉晋作、河井継之助、松本良順ですね。

新撰組は一応やってますし、大河以外でドラマ化もされてますから『燃えよ剣』は除外しましょうか。残りでは、ネームバリューで言えば吉田高杉ペアが有力なんですけれども、この2人を主人公にするには、ひとつ問題が。

死ぬのが早すぎた人たち

そうなんです。幕末をドラマ化する場合、どうしてもクライマックスは戊辰戦争、明治維新にしたいでしょう。と、なると吉田松陰、高杉晋作はどうやら対象外ですね。同じ理由で、ぼくが推したい長井雅楽や、久坂玄瑞、武市半平太、清川八郎あたりは除外になっちゃいます。長井雅楽のドラマ、観たいけどなぁ。

しかしせめて、江戸開城くらいまでは生きてて欲しい。そこまで生きててもらえれば、あとはナレーションでエンディングでもカッコがつきます(ほんまか?)

で、挙げてみる

もう色々考えてもしょうがないので、挙げてみましょう。とりあえず、今まで主人公になってなくて、“生き残った”人たちでドラマとして面白くなりそうな人を。

桂小五郎(かつら・こごろう)

明治の元勲なのに、まだ主人公としては出てきてない人です。 でもこの人、あまり華がないんだよなぁ。“逃げの小五郎”だし、明治になってからはグチグチ言うだけだし。ただ、幕末維新を通して見るには最適かと。

伊藤博文&井上馨(いとう・ひろふみ、いのうえ・かおる)

これはもう2人一組で。初期のころはドタバタコメディっぽくするといいかも。イギリス行きで最初のクライマックスも作れる。なんだかんだで最後にウマい汁を吸ったしね。

五代友厚(ごだい・ともあつ)

この人なんかもどうでしょう。小松帯刀は篤姫で主要だし、薩摩から次に選ぶならこの人でしょうね。薩摩から出て関西経済界の重鎮となった経歴は、土佐の岩崎弥太郎と同じくらい面白いでしょう。でも、朝ドラに登場しちゃってるんですよねぇ。

山内容堂(やまうち・ようどう)

土佐は小物っぽい人しか残ってませんが、だったらこの殿様でしょうね。司馬遼太郎をして“デラックス”と言わしめた才能溢れる御仁。ただ、なんだかんだでただの日和見だったので魅力には乏しいかなぁ。後半は「歯が痛ぇ、歯が痛ぇ」ばっかりだったりして。

中浜万次郎(なかはま・まんじろう)

ご存知「ジョン万次郎」。 漂流してアメリカに行き、帰国してからは通訳として幕府で活躍。もうちょっと時代が早ければ、幕府に幽閉されてたのは間違いないことを考えると、時代の寵児といえます。アメリカロケしなきゃダメか。

福地源一郎(ふくち・げんいちろう)

福地桜痴。才能溢れる人物。 ジャーナリスト、作家として活躍するなど多才。 その明るい人柄はドラマの主人公として申し分ないけれども、この人が輝くのは明治になってからだから、どうかなぁ。幕末期の飄々とした幕臣っぷりも面白いから大丈夫かも。

森要蔵(もり・ようぞう)

玄武館四天王の剣豪。剣の立場から幕末を見るならこの人がいいです。のち、会津へと派遣されて息子とともに戦い、戦死するのもドラマティック。

立見鑑三郎(たつみ・かんざぶろう)

立見尚文。桑名藩士。土方歳三とともに宇都宮で戦ったり、華があります。維新後は謹慎していたけども、請われて明治陸軍入り。日露戦争時に薩長出身者に「お前ら戊辰戦争のとき俺を見て逃げてたじゃねえか」とか言い放ったり、カッコエエ。

河上彦斎(かわかみ・げんさい)

肥後藩士。幕末に“人斬り”と言われた人のなかでは珍しく教養があった人物。それだけに、その暗殺という行為に苦悩する姿も描けると思われます。クライマックスは当然、佐久間象山暗殺。斬ったあと、彦斎は欝っぽくなっちゃうんですが、その理由も描けるといいですね。ていうか、佐久間象山こそ主人公に適任かも(笑)。

川路聖謨(かわじ・としあきら)

僕の本命その①。幕末きっての名官吏。誠実でユーモアに富んだその人柄は、プチャーチンと折衝するときに如何なく発揮され、ロシア人からも「これは敬服する以外にない」と言わしめました。のち、江戸総攻撃の予定日、勝と西郷で無血開城が決められてることを知らず、割腹した上ピストルで喉を撃ち自殺したのも武士としてイカス。 山田風太郎の評。 「彼は要職を歴任したとはいうものの、別に閣老に列したわけでもなく、かつ生涯柔軟諧謔の性格を失わなかったのに、みごとに幕府と武士道に殉じたのである。徳川武士の最後の花ともいうべき凄絶な死に方であった。」

アーネスト・サトウ(あーねすと・さとう)

僕の本命その②。 通訳としてイギリスから日本に来て、日本人以上に日本を愛し、日本を理解していたと思われる。イギリスにおける日本学の基礎を築いた。日記も残ってるし(『遠い崖』として和訳もされてるヨ)、そこにかかれた西郷との初めての出会いの場面とか、ドラマとしても全然オッケーでしょう。イギリス人目線のナレーションを入れながら幕末維新を通して見るのは、面白いでしょう。

最後に

どうでしょう。この人たちなら観たくないですか。

僕はもう川路聖謨はどうしても世に出したいと思っているのです。昔、川路と長井雅楽はどうにかして小説にしようとしてあまりの自分の才能のなさに筆を折ったのは秘密ですが。

まぁ、僕のひいき目はさておき、この辺の人たちなら面白くなりそうですよ。どうですかNHKさん。もっとマイナーどころを挙げようかとも思ったんですが、まぁ天下の大河ドラマですから、それはやめときました。

 

ではまた。