クリスマスです!
どうですかみなさん、旦那さん奥さん彼氏彼女お子さんと楽しく過ごせそうですか。ぼくは子供たちのサンタとしてのラストシーズンを終えて既に4年目なのでスッカリやることがないです。
さて。ところで。
クリスマスってそもそも何の日かみなさん知ってます?
え?キリストの?誕生日?
これみなさんほとんどこう答えます。「クリスマスはキリストの誕生日です」って大体の人がそう覚えてます。
え?違いますよ!?
クリスマスって何の日?
クリスマスは、キリストの降誕を祝う日。生まれたことを祝う日。
生まれたことを祝う日であって生まれた日ではありません。
なんかものすごい屁理屈を言っているようですが、新約聖書にもキリストの誕生日に関する記述はありませんので誕生日はわからないというのが正解です。
なので、キリストの誕生日は最初のころはそれぞれ思い思いの様々な日に祝われていました。
じゃあなんで12月25日に降誕を祝うの?
元々、ローマでは12月に冬至に太陽を祀ってお祝いをしていました(サトロナリア祭)。冬至は一年でもっとも日が短い日ですが、その日から日が長くなる、つまり太陽が力を取り戻していくと考えられていたんですね。だから祝ってたというわけです。
その後、ローマ皇帝アウレリアヌスが12月25日を太陽神の誕生日と制定しました。そしておそらく冬至のお祝いもその日にしようとなったんじゃないでしょうか。
そして、キリストは「正義の太陽」とか「世の光」とか言われていましたから、じゃあ一緒に祝おう、ということで336年に当時の教会が12月25日はキリストの降誕を祝う日と定めたというわけです。これにはわけがあって、実は元々太陽神がバビロン由来で、そのバビロンの神話と宗教の臭いを12月25日から消し去りたいというキリスト教の教会の思惑があったようですね。
クリスマス・イブって?
イブはEve、イブニングです。つまり「夜」とか「晩」を意味します。
そもそもユダヤ暦では日没から一日が始まると考えられていましたから、12月25日はユダヤ暦では12月24日の晩から始まるのです。だから、そこから祝うためにクリスマス・イブの概念が生まれたのでしょう。
それにしても、このクリスマス・イブの件にかぎらず西洋の古代からの宗教や地域の文化的な混ざり方はいちいちややこしい(笑)
クリスマスとは?
クリスマスというのは一気に言うと、「キリストの誕生によってメシアとの約束が成就してキリストが十字架にはりつけになって死ぬことによってぼくらの罪が許されてさらにキリストの復活によってぼくらにまたまた希望が与えられたことを確認してそれを可能にしてくれた神様の愛を心に受け止めて天国を思う日」です。
そうなんですけど、これをクリスマスの日に他人に自慢気に言うと「何言ってんの?」って顔をされるのでご注意を。
一言で言うと、野暮ってやつです。
最後に
とか言って実はキリストが生まれたのは12月25日だったりしてな。その可能性は1/365で低いですがそうじゃないとも言い切れない。だからこの記事のタイトルもホントは「クリスマスはキリストの誕生日とは限らない」とかのほうがいいのかな。
まあしかしそんなことは問題じゃないのです。
聖書にはぼくらが知るべきことはすべて書かれているとあります。そこにキリストの誕生日について詳しく書かれていないということは、知る必要がないということなのです。
まぁいいや。
みなさん、良いクリスマスを!