2023年5月23日午後9時ごろ、ぼくは盛大に吐血しました。
あれからちょうど1年です。
なぜ血を吐いちゃったのか
血を吐いて1年生きていていろいろ感じるところを書こうと見切り発車でこの記事を書いているんですが、まずはその経緯を復習しておきましょう。段々と記憶も薄れてきてるし。
まずは胃潰瘍になった。これが始まりです。
みぞおちの辺りが連日キリキリと痛み出し、何かおかしいなと思って胃カメラ飲んだら発覚しました。とりあえず薬を飲んで治すとなったので安心していたのですが、薬を飲み続けていたらえらいことに。薬疹で両足が歩けないほど腫れあがり、その皮膚はただれました。
まずはこれを治すために薬の投与を止めたんですが、そうこうしているうちに胃の痛みが消えたんですね。
だから「さすが俺のフィジカルとメンタル。病気なんぞ気合で治るんや!」とか言って足が治っても胃潰瘍の薬を飲むこともサボったんですが、これが悪かった。
あるとき咳をしたときに強烈な吐き気をもよおしたことがあったんですが、後から思えばこのときに胃が敗れた。そして出血した。
胃に溜まる血。これにより腹は減ってもメシが入らない状態になって、でも「ああ、歳とったなぁ。こんなに食えなくなるなんて」とか思ってた矢先、胃に溜まった血が噴き出た、というわけです。
すごい量の血を吐いて意識が無くなっていこうとしてるのが分かりましたから、カミさんと娘がそのとき家に居て助かりました。その日、ぼくは仕事休みだったんですが、昼家にひとりのときだったら、おそらくそのまま死んでました。危ない危ない。
あれから1年かぁ。
血を吐いて変わった
そんなこんなでそれから入院したり大変だったんですが、やっぱ人間1回血を吐くと変わりますね。大げさに言うと、人生観が。
もうね、単純に死にたくなくなりました。
それまでは、いつ死んでもいいや、なんて思いながら生きていたんです。ぼくはもとより存在意義などない存在です。あえて言えばウチの子供らの父親ってだけの存在です。その子供らももう随分大きくなってぼくを必要としなくなってるしこれからはぼくが居なくても困ることはないだろう、とか思って、子供が小さいうちはそりゃ「まだ死ねんな」とか思ってましたけど、ここまで来たら「もういいでしょう」なんて元に戻っちゃったんですよね。「好きに生きてすぐ死ねばいいや」なんて。
それが、死が隣に来てそこから助けられて、「死にたくねぇ」と思うようになりました。ぶっちゃけ恐怖でしたから。死ぬかもしれん、とか思うことは。
だから、生きて何をするわけではなくっても、まだ死にたくないな、と思うわけです。
酒を減らし(やめてないんかい)、タバコを減らし(やめてないんかい)、食べるモンに気を付けて、以前だったら「そんなんで生きてるって言えるのか貴様」と言いたくなるような生活を、今は自分からしています。
つまんない人間になってしまったぜ。でも、今のほうがいいなぁ。
最後に
人間、生きてナンボですよ!