どうも!コバヤシです。
ネットをフラフラしていたら、昔の記事ですが「今まで一度も「ファミコン」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作: 不倒城」というものを見つけました。
何ソレぼくもやるー!と思ったのですが、ぼくがファミコンソフトを紹介してもしょうがない。8801SRユーザーだったことにプライドを持っている僕に期待されるのはやはり8801ゲームでこれをやることでしょう。
ということで選んでみます。選考基準はそのまんまでいってみましょうか。
選考基準
1:ぼくの趣味
2:特に8801の作法や背景を知らなくても楽しめる
3:最近のハードで直系の続編、ないしシリーズ作が発売されていない(長寿シリーズ化していない)
4:1メーカーにつき一タイトル
5:最近のハードで出ていないものなら別に移植ものでも良い
うーん、これはツラいかも。特に「3」が何気に…光栄とかは絞られてきますよねぇ…。まぁ、いいや。
では、いきましょう。僕の思い出話とともに。8801のゲームの世界へ。
今まで一度も「8801」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作
ハイドライド(1984年12月 T&Eソフト)
言わずと知れたアクティブRPGの金字塔。
当時、数少ない88ユーザーは『ハイドライド』派と『ザナドゥ』派に分かれていましたが、ぼくは断然『ハイドライド』派でした。アッチはカルマだ何だとメンドクサかったから(笑)。
僕が初めて「ファンタジーという世界観」と「RPG」というものに触れたのがこのゲームです。それから現在までベッタベタのファンタジーPRGが好きなことを考えると、僕の人生を変えたゲームと言っても過言ではありません。
ノーヒントでは絶対に解けない謎なんかは当時は当たり前でしたが、今のゲーム野郎たちに遊ばれるとクソゲー呼ばわりされるような気がします。
ソーサリアン(1987年12月 日本ファルコム)
日本ファルコムから選ぶなら『ソーサリアン』でしょう。ファルコム嫌いのぼくも、サルのように遊びました。当時、ほぼ全ての88ユーザーが熱中してたんじゃないでしょうか。
このゲームはシステムとシナリオのディスクを完全に切り離したことが成功でしたね。そのお蔭でシナリオディスクだけ後に多数発売されて、いつまでも遊ぶことが出来ました。今でもみんなの記憶に残っているのはより遊んだ時間が長いことも関係しているでしょう。
今考えると、全てが「お使いゲー」のような気がしますけどね。
冒険浪漫(1986年7月 システムソフト)
システムソフトからはコレ。『大戦略』は選考基準により外れちゃうし、あのシリーズは98のモノ、という意識も強いですし。
さて、『冒険浪漫』はシミュレーションのシステムソフトがまさかのアクションゲームを!ということで話題になりました。
多分、『ピットフォール』とかを意識して作られたと思うんですけど、アイテムによって攻撃の仕方やアクションが変わり、どの敵にどのアイテムで当たるかとか、考えて遊ぶと非常に楽しかったです。
アークスロード(1985年6月 ウィンキーソフト)
モンスターグラフィックが美しいRPGです。
パーティメンバーをメイキングして厳しい世界に放り出される。敵も弱い順に出てきませんし、最弱の敵でも序盤は全滅必至のバランス、当時では当たり前の硬派なゲームです。
しかし、プログラムが全部BASICで組まれててプロテクトがかかってなかったため、STOPキーを押せばコマンドラインが出てきてLISTコマンドでプログラムが全部覗けました。そしてプログラムを解析した結果、強い敵が出てくれば「GOTO 100」と打ち込めば脱出できたりしました。
そんなこともひっくるめて古き良きゲームです。
ちなみに、以前こんなの書きました。
→ウィンキーソフトの代表作は『スーパーロボット大戦』などではない! - コバろぐ
道化師殺人事件(1985年3月 シンキングラビット)
シンキングラビットは常に面白い推理アドベンチャーゲームをリリースしてくれたメーカーです。中でもこの『道化師殺人事件』はその事件の展開、移動の際のシステムなどが秀逸だったので選びました。
東西に動くと画面がスクロールするのは当時としては画期的で、初めて見た時には「おおっ!」と思わず声を上げてしまいました。ただ画面がスクロールするだけなのに、今考えると何が「おおっ!」なんだか…。まぁ、当時としてはスゴイことだったんです。
このゲームはコマンド入力方式なのですが、そのリアクションが多数用意されていて良かったですね。「ウタ ウタウ」とか入力すると「陽気だね。」とかちゃんと返ってきたりして。当時は「ワカリマセン」とか「ソレハデキマセン」とか返ってくるのが普通だったので、ここは素晴らしい点ですね。
事件は超難解なので、遊ぶなら覚悟のほどを。
大脱走(1985年3月 キャリーラボ)
8801初期の傑作アクション。
ナチスの収容所から捕虜を助け出すという、文字だけでみるとなんだがそら恐ろしいですが、キャラクターはコミカルなので大丈夫です。
敵をかわしつつ倒して鍵を手に入れ牢を開けて助け出す、という一連の流れは、なんだかアクションゲームの基本、ってカンジでいいですね。
何気に時間を忘れて遊んじゃうゲームでした。
ジーザス(1987年4月 エニックス)
8801のアドベンチャーゲームで一つ挙げろと言われれば、やっぱり『ジーザス』か。エニックスのアドベンチャーは『ポートピア連続殺人事件』、『ザース』、『ウィングマン』、『軽井沢誘拐案内』など良作が多いんですが、その全ての集大成である『ジーザス』を差し置くわけにはいきませんね。
そのストーリー、グラフィック、音楽は圧巻で、エンターテインメントとしても下手な映画よりも確実に面白いです(『エイリアン』のパクり要素ありまくりだけど)。
すぎやまこういち先生の音楽が、なんとラストの謎解きに関係してたりして、もうほんとに素晴らしい。
「カエルの歌」ね。
水滸伝・天命の誓い(1989年3月 光栄)
選考基準の縛りによって『信長の野望』シリーズや『三國志』シリーズを選べないとなるとこれ。まぁ、選べたとしても『水滸伝・天命の誓い』かもしれません。
国盗りゲームではなく悪の親玉を倒すのが目的なので、天下を統一する必要がなく、それゆえにマルチプレイには最適でした。
また、金の侵入によって強制的にゲームオーバーになるので時間の制限もありますし、好漢(武将)たちの吹き出しのセリフなんかもこのゲームから始まりました。
BGMは季節ごとに違い、それをアレンジした戦争のBGMも秀逸でした。
『水滸伝』という物語自体にハマッていたのもあって、とても楽しみましたね。全てにおいて良ゲーム。
あの頃の光栄は、良かった…。
アドヴァンスト・ファンタジアン(1988年12月 クリスタルソフト)
名作『ファンタジアン』の続編。え?今頃?なんで?というタイミングでいきなりリリースされましたが、『ファンタジアン』が大好きだった僕は狂喜乱舞しました。
テーブルトークを完全再現するというコンセプトで作られていて、特に戦闘は大変でした。隊列を組んでひとりずつ動かし、弓を撃つにも、構える→撃つ、と2段階の操作が必要だったり、スケルトンみたいなモンスターには刺す武器が効かなかったりそりゃあもう大変で時間がホントに掛かりました。
しかしそれが面白かった。
惜しいのは、せっかくシステムとシナリオが切り離されてるのに、1本のストーリーを追うようにしたこと。『ソーサリアン』のようにして別シナリオをドンドンリリースしていれば、もしかしたら伝説のゲームになっていたかも知れないのに、惜しすぎる。
しかし、今でも『ソーサリアン』を遊ぶように、このゲームも遊んでいます。個人的には88最高のゲーム。
テスタメント(1987年10月 バショウハウス)
10本目は名作シューティングアクション『テスタメント』。これ、当時っからあんまり注目されてなかったような記憶があります。僕もショップでたまたま見つけてたまたま買っちゃったんですけど。
これがなんと超絶面白ゲーでした。
全7ステージですが、それが広く迷路のように複雑でトラップがあります。そんな中敵をかわし撃ち倒し徐々に先に進んでいくのはホントに楽しかったなぁ。
有名なプログラマー池亀氏によるプログラムでスクロール速度や合成音声など素晴らしいデキです。音楽もかなり良く、88最高シューティングに挙げる人も多数います。
最後に
いかがだったでしょうか、「今まで一度も「8801」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作」。
縛りをつけて選ぶのは苦労しますね。だからこそ面白かったですけども。
ジャンル的にRPG、ADV、SLGに偏るのはハードの特性上しょうがないですかね。アクション苦手です、8801は。
もちろん他にも選びたいゲームはいっぱいあります。システムソフトやエニックスは他にも多数名作を抱えていますし、光栄の長寿シリーズもかなりお世話になってますし。
次点として『ファイナルゾーン』(日本テレネット)、『ボコスカウォーズ』(アスキー)、『プロデュース』(デービーソフト)、『アーコン』(BPS)などなどあります。
とにかく、当時を思い出しながら選び出すのは非常に楽しかったです。皆さんも選んでみてはいかがでしょう。そして教えてください、皆さんのセレクションも是非みたいです!
ではまた。