Googleがモバイル向けとデスクトップ向けのブラウザChromeに広告ブロック機能をつけるかも!?とかいう記事がWall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)に載ってました。
Google Plans Ad-Blocking Feature in Popular Chrome Browser - WSJ
ぼくは「なにいいいい!?」とかならずにただただイヤな汗を背中に流しながら記事を読みましたよ。
もし広告ブロックとかなったら困っちゃうううう!
今、自分でサイトなりブログなり運営してる多くの人はそこに広告を貼ってます。そしてそこから大なり小なりの収入を得たりしてます。ぼくもスーパー守銭奴と化して広告をペタペタ貼って幾ばくかの収入を得てるので、これは大変ありがたいのです。
でも広告がブロックされたら?
ぼくのお小遣いは消え、一気にビンボーまっしぐら。イカン!これはイカンぞおおおお!
いや待てちょっと落ち着こう。そしてもう一度この記事を吟味しよう。
訳してみる
というわけで、ぼくの英検2級の実力とGoogle翻訳と英和辞書を駆使してザックリと訳してみようと思います。
Alphabet Inc.’s Google is planning to introduce an ad-blocking feature in the mobile and desktop versions of its popular Chrome web browser, according to people familiar with the company’s plans.
Alphabet Inc.(確かGoogleの持株会社)のGoogleが、超絶人気のウェブブラウザのChromeのモバイル版とデスクトップ版に広告ブロック機能を導入する計画を立てているそうです。
The ad-blocking feature, which could be switched on by default within Chrome, would filter out certain online ad types deemed to provide bad experiences for users as they move around the web.
Chrome内でスイッチをオンできる広告ブロックの機能は、ユーザーがウェブ内を移動するときに悪い経験をさせるようなタイプの広告を除外しちゃいます。
Google could announce the feature within weeks, but it is still ironing out specific details and still could decide not to move ahead with the plan, the people said.
Googleはこの機能を数週間のうちに発表することもできましたが、まだ詳細を練っていて、この計画をやめちゃう可能性もまだあるということです。
Unacceptable ad types would be those recently defined by the Coalition for Better Ads, an industry group that released a list of ad standards in March. According to those standards, ad formats such as pop-ups, auto-playing video ads with sound and “prestitial” ads with countdown timers are deemed to be “beneath a threshold of consumer acceptability.”
受け入れがたい(=ブロックの対象となる?)広告のタイプは、業界団体「the Coalition for Better Ads」が3月に発表した広告基準のリストによって定義された広告タイプです。ポップアップ、音声つきの自動再生動画の広告、カウントダウンタイマー付きのプレスティシャル広告(ページの前面に出てくるアレ)などは、消費者が受け入れがたい広告とみなされます。
In one possible application Google is considering, it may choose to block all advertising that appears on sites with offending ads, instead of the individual offending ads themselves. In other words, site owners may be required to ensure all of their ads meet the standards, or could see all advertising across their sites blocked in Chrome.
良くない広告のみをブロックするのではなく、そういった広告が掲載されているサイトの広告全てをブロックするようにGoogleが検討している可能性があります。つまり、サイトの運営者はすべての広告が基準を満たしていると確認する必要があります。ユーザーはもちろん、ブロックされるであろう広告もすべて表示することもできます。
広告収入に依存しているGoogleが広告をブロックするわけ
翻訳はここまで。以下は「Googleはコメントを拒否した」と続き、なぜオンライン広告からの収入に依存しているGoogleが広告をブロックするのか、ということが書かれています。
アメリカでは、26%のユーザーが広告ブロックのソフトウェアを使用しています。Chromeに広告ブロック機能を追加すると、そういったソフトウェアを使っているユーザーもChromeの内蔵機能に切り替える、そうするとGoogleが広告ブロックの操作を観察し制御することができるようになる、これこそがGoogleの狙いだ、ということです。
Googleがコメントを拒否したところなので、真相はわかりませんが。
最後に
すぐに実行できるけどまだやらない、もしかしたら今後やらない可能性もある、ということですが、ポップアップ広告や自動再生動画広告、プレスティシャル広告を採用しているサイトの運営者は、準備をしておいたほうがいいかも知れませんね。
主に大人の映像を集めているサイトに多く見受けられるような気がしますが。
それんしても。
広告の有無を自分で選べるとしたら、ユーザーからみたら大変ありがたいことなのは間違いないんですけども、サイトを運営してる側から考えるとなかなかキビシイ話ですねぇ。
Googleの体質が現状のままなら、広告一切不可、とはならないでしょうけども、それでも自分のサイトからの広告収入で生活しているような人には大打撃でしょうね。
ぼくなんかはささやかなお小遣い程度なのでダメージは少ないですが、しかしだからこそ減らしたくないんですけどしゃーないね。