大学は史学科に行って中退したぼくですが、元気にやってます。
それにしてもぼく含め、卒業したところで就職に有利なわけもない学科にやってくるからには史学科の学生ってのは、まぁ変わったやつが多いです。基本、歴史好きですからね。語弊があるな。
それはさておき、大学生ってのは集まって酒を飲みがちです。講義はサボってもその夜には集まって酒を飲んでドンチャンやったりします。大学生ですからね。語弊があるな。
史学科の大学生が集まって酔っぱらってくると、必ずやることがあります。その中のひとりが必ず言うのです。
「歴史上の人物で最高の内閣を組閣しよう」
最高内閣で喧々諤々
歴史に興味がない人には信じられないことでしょうけども、これがまぁ盛り上がるのです。何回やっても。朝まで持ちます。間違いなく。
当然ながら、最初は総理大臣から選ぶのですが、ここからもう議論が白熱します。
大体、総理大臣は三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)を選びがちですが、中には「大久保利通」とか「源頼朝」とか言い出すやつがいるのです。そうなったらゴングです。誰ひとり一歩も引かない。
「は?大久保?大久保は総理ちゃうんちゃう」「「総務大臣やな」「しかし最高の内閣やろ?最高の総理やろ?最高ならカリスマ性だけやったらアカンやろ」「ヨリトモー」「うるさい。総理は信長!」「信長?独裁者やんけ」「浅っ!実に浅い!信長が独裁者?浅い!」「言わんとするところは分かるけど、信長はキツい」「ヨリトモー」「頼朝はええって!足利義満はどう?」「義満は外務大臣やろ?」「は?外務大臣は陸奥宗光!カミソリ!」「いやー、聖徳太子もええんちゃう?」「あいつ相手怒らすやんけ!」「ヨリトモー」「うるさい!今は総理やのうて外務大臣!」「小野妹子」「妹子はパシリ!大臣ちゃうやろ」「おい、総理どうなってん」「ああ、総理。間をとって徳川慶喜」「どれとどれの間やねん!慶喜は腰抜けやんけ」「ああ、お前も浅い。実に浅い。大政奉還がどれほどの偉業かわかってない」「しかし大政奉還をもって偉業となすのはちょっと。あれは坂本龍馬が考えたことやし」「極浅やんけお前。司馬遼しか読んでないんか。小説やんけ」「龍馬といえば外務大臣でも経済産業大臣でもいいかもな」「だから『竜馬がゆく』で坂本龍馬を語るなっつーの!」「ヨリトモー」「まだおったんかお前!」
なんて調子で8時間くらいあっという間に経っちゃいます。気が付けば朝です。みんなそのまんま寝ないでヨロヨロと大学に行くのです。そして講義中は居眠りをし、夜になったらまたドンチャンです。
不毛だなあ。
最後に
しっかし、それをやるの?映画で?
へえええ。