駄菓子屋。なんともノスタルジックな響き。
これはちょっとぼくらよりも前の世代の駄菓子屋かしら(笑)。
ちょっと駄菓子屋のことをノスタルジーに包まれながら書かせていただきますよ。
駄菓子屋、そこはパラダイス!
ぼくが子供のとき、よく駄菓子屋へ行ってました。
学校が終わって家にランドセルを放り投げ小銭を握りしめて行っていたそのお店は、駄菓子屋といっても駄菓子はほんのちょっぴりしか置いてなかったりして、ただの駄菓子屋ではありませんでした。
駄菓子のほかにオモチャやプラモデルが置いてあったり、ゲームの筐体が置いてあったりして、時間をつぶすのにこれほどいいところはありませんでした。もちろん店の外にはガチャガチャがあったり。
お菓子で腹を満たすのも、遊ぶのも、オモチャ買うのも全部そのお店で事足りてました。その様は子供にとっちゃまるで一大エンターテインメントパーク。
ぼくらの頃は、そんなお店が割とあちこちにあったりしました。同年代のオッサン方には、そうそうあったあったって言ってもらえるじゃないでしょうか。
そこに行ってウダウダしてればいつの間にか友達もやってきて、友達じゃないやつもやってきて、いっしょくたになって食べ、遊び、買ったりしたもんです。そしてたまにはケンカもしたり。
確かにぼくらは、そこで社交性やら社会性をちょっぴり学んだりしたんです。
行ってたお店をうろ覚えで大公開!
そんな駄菓子屋を、何となく思い出しながらこれを書いているわけですが、ついでに実際に行っていたお店をみなさんにご紹介したくなってきたので、見取り図を簡単にザックリ書いてみました。ただしうろ覚え。
これです。
うん、こんなカンジ。懐かしい。よくここまで再現できたわー。
しかし、こんなに広々とはしてません。子供のときに狭く感じてたのでもっともっと狭々しいはずですが、ご容赦ください。
これをちょっとひとつひとつ思い出しながら説明させていただきますよ。そのパラダイスっぷりにビックリするなよ!?
おばちゃんとおばちゃん家
入口に入って真正面の奥にこのお店の主“おばちゃん”が座ってました。座ってミカン食べてたりして。おばちゃんといっても、初老というか、むしろおばあちゃんと言ってもいいのかな。いっつもニコニコしてる優しい人だったのは覚えてます。
店の奥は直接おばちゃん家に続いていて、いっつも引き戸があいていてコタツとその上のミカンが見えてたりしました。
テーブル
テーブルというかガッツリ物置き台みたいなやつ。
この上にはメンコやコマ、ベーゴマなどが置いてあり、チョロQやすぐ壊れるミニカー、さらにはウルトラ怪獣消しゴム、スーパーカー消しゴム、そして真贋定かでないキン肉マン消しゴムなども置いてありました。とにかく所狭しと男子が好むオモチャ類です。上のほうには水風船やゴムで飛ばす飛行機(グライダーって言ったっけ)が吊るされてましたね。
こんなやつ。
さらに、入口に入ってすぐ右側にはカギ付きのガラスケースが置いてあって、その中にはちょっとお高い電池を使うようなオモチャが入ってました。ちっちゃいラジコンとか。 ときにはファミコンソフトやファミコン本体が1台だけ入っていることもありましたね。
棚①
ここは天井まで棚になってたんですけども、上半分がギッシリとガンプラが並んでました。ジムばっかりでしたけど。
そして下半分が駄菓子。この駄菓子屋の唯一の駄菓子スペース。フィリックスガムやクッピーラムネを買ってそのまま店の中で食すわけですね。
棚②
こっちはガンプラ以外のプラモデル。ロボダッチやガンガル(ガンダムのパチモン)がありましたね。
バイクや車やお城のプラモもここ。ぼくらが小学校高学年のころはみんなガンプラしか買ってないので、この棚のプラモはあまり買われずに箱が色あせてたりしました。
ゲーム
棚②の横の、1台だけ置かれてる筐体が他よりちょっとデカくて、エース級のゲームがこの筐体で遊べました。かの『マサオブラザーズ』を遊んだのがここです。
エース筐体では、『マサオブラザーズ』のほかに、『Mr.DO!』や『ボンジャック』、『SONSON』などで遊んでました。
そして、店の奥に3台並んでいる筐体では『ゼビウス』、『ロードファイター』、『Bウィング』…他にはえーとえーと何だっけ?エース筐体よりも遊ぶ頻度が少なかったのであまり思い出せません。
ぼくがビデオゲームに目覚めたのがこのお店ですから、このお店のゲームスペースはぼくの人生において非常に重要なスペースと言っていいでしょう。
カオス
店に入ってグルっと回らないと到達できないこのスペースには、店に置ききれない商品が無造作に積まれていた場所です。
どこに何があるのかわからない、正にカオスなスペースでした。
最後に
いやー、懐かしい。
店の外にはキン消し(ニセモノもあり)のガチャガチャや、あのコスモスのガチャガチャももちろんありました。
今の子供たちって、こういうパラダイスを持ってないんですよね。食べて飲んで遊んで買える憩いの場がない。あってもエイターテインメントとしての楽しみが少ない。何だか勝手にそれが可哀想になってくるオッサンの思い出話でした。
ではまた。