魔王の血を引く主人公が、何度も生き返りダンジョンに挑むRPG『Dark Blood(ダークブラッド)』がトイハウスよりリリースされました。
ダークな雰囲気の本格ダンジョンRPGで、ドット絵が無茶苦茶素晴らしいので期待しまくっていたゲームなので、さっそく遊んでみました。
『ダークブラッド』とは
さて、この『ダークブラッド』、ぼくにとっては満点に近いゲームだったんですが、一体どんなRPGなのか、ぼくが気に入った点で見ていきましょう。
死にまくるRPG
『ダークブラッド』は、何度でも甦ることができる不死者が主人公のRPGです。
ひたすらダンジョンを攻略するタイプのゲームですが、ダンジョンでの攻略はひたすら「進む」ボタンを押すだけの簡単仕様。ハクスラに特化したRPGは、戦闘を繰り返してより良いアイテムを得て強くなる、というサイクルを繰り返すことがメインの作業になるので、時としてダンジョンを彷徨うことすら億劫になったりするので、こういうシステムは悪くないですし、最近は多かったりしますね。
ダンジョンを「進む」と、モンスターがいて戦闘になったり、宝箱が落ちていたり、謎の像があったり、ゾンビのような商人がいたりします。ランダムに出現するそれらに対処してジワジワとダンジョンを攻略するわけですが、そのときの選択によっては一気に死が近づいたりするので、常に緊張感を持って探索を行うことになります。
ていうか、このゲームは主人公が死にまくります。
モンスターは強力ですし、戦闘は思い通りにいくとは限らないし、呪いなんてかけられると10ターン以内に死ぬのが確定するし、とにかくさまざまな理由で割と簡単にゲームオーバーです。
しかし、何度も書きますが主人公は魔王の血を引いていて何度でも甦ることができる不死者です。
だから、ゲームオーバーになったらレベルもそのままアイテムも持ったままでやり直すことになります。つまり、『ダークブラッド』は、死んでは潜り死んでは潜りを繰り返してジワジワと先に進んでいくRPGなのです。
なので、ずっとプレイしてたらいつかはクリアすることができるはずです。
毎回展開が変わるダンジョン、すぐ死ぬ緊張感、ローグライク好きは絶対にハマるでしょう。
独特の戦闘システム
『ダークブラッド』の戦闘のシステムは独特です。カードバトルなんですが、独特。
画面の中央にスキルのマークのようなものが書いてある5枚のカードがありますが、『ダークブラッド』ではこれを上にスワイプして戦闘することになります。
マークの上の数字はスキルのレベルで、同じレベルのカードを重ね合わせるとレベルアップしてスキルの効果が強化されます。レベルが1だと効果もクソなので、基本は最低でも2、できれば3、良くを言えば4そしてMaxまでカードを育てて使いたいところですが、カードを重ねると相手の攻撃までのターンが減るのでその辺はシッカリ考えなければなりません。
また、同じスキルのカードが3枚以上あると強力なスキルも発動できるので、同じカードが3枚ある場合は、カードのレベルを上げるのか、それとも強力スキルを発動するのか、それも判断しなければなりません。
その辺を考えながらバトルするのが非常に楽しいです。それに、欲しいカードがこないなんてことも良くあり、そんなときにどう対応していくのかを判断していくのも楽しい。
思い通りに戦えないRPGなんてなかなか珍しいですけど、それがイイんです。
素晴らしいドット絵
ここまで読んできて気付いたかと思いますが、このゲームのグラフィックは本当に素晴らしい。見た目的にはスーパーファミコンやメガドライブといって16ビット機のころのゲーム画面を彷彿とさせます。
これが、レトロゲーマーにはたまらんのです。
と思ったらこのピクセルアートを手掛けたのは『ロマンシングサガRS』にも参加したドット絵師の銀親さんらしい。なるほど。
このドット絵にビンビン来たらとりあえず遊んだほうがいい、と言っておきます。
最後に
というわけで、『ダークブラッド』は何度も死んでダンジョンに挑み、戦闘も一筋縄ではいかず、ドット絵が素晴らしいダークファンタジーRPGです。
是非みんなに遊んでもらいたいと思ってますが、とにかく死にまくるので、そこんとこはよろしくお願いします。
何度も死ね!死んで覚えろ!