スマホはおろか、携帯電話もなかった時代。いや携帯はあったけど一般には普及してなかった時代ね。ポケベルとか使うやつは使ってたけどぼくはモチロンあんなの使ってなかったです。そんな時代の、待ち合わせは結構大変でしたよね。
今はいいよなスマホあっていいよなお手軽だよな!
現在の待ち合わせ事情
今の子って、待ち合わせってすごいアバウトじゃない?
なんか若いやつとか見てると「じゃあ何時何分くらいにあのあたりで」みたいなカンジで、おいおい何時くらいどこあたりってそれじゃわからんだろそんなんじゃ会えないだろ、とか思うわけなんですが、話を聞くとそれくらいの時間になると「今、○○。あと5分くらいで着くから」「あっゴメーン今□□にいるからそっちに来て」とかLINE入れたり電話したりするらしい。
そりゃ個人的に待ち合わせするならいいかも知れんけども、仕事で困るでしょそれじゃ。今の若い子はまだ待ち合わせの仕方を仕事とプライベートで使い分けてるカンジはするけど、そこから下の世代ってもしかしたら平気で仕事の納期とかも「いついつくらいで」とか言いそう。怖いわ。
まぁとにかく、待ち合わせがむっちゃアバウト。ファジー。いい加減。うらやましい。
待ち合わせのドラマ
ぼくは遅刻が嫌いなので、仕事だろうがプライベートだろうが遅刻は何があってもしないようにしてます。なので、待ち合わせする場合も人に待たせるくらいなら自分が待つスタンス。
そんなぼくのある時の待ち合わせの話。
とあるデートの待ち合わせ
あの日は彼女が出先から待ち合わせ場所に来ることになってました。待ち合わせ時間は午後5時。4時半には待ち合わせ場所に着いちゃってるぼく。まぁ彼女も待ち合わせ場所にはいつも10分前には来るから、待つといってもたった20分です。さて、待ちましょう。
待ち合わせ時間になってもこない彼女。あれ?用事が押してんのかナ、いつもは10分前には来るんだけどナ。
苦悩が始まる
さぁ、こうなると大変です。ぼくの心の中で色んな考えや苦悩が発生します。
「あれどうしたのかな来ないな何かあったのかな用事が押してんのかな家に電話してみようかなでも出先から来るって言ってたしなそもそもおっかないトーチャンがいるから彼女の家には電話したくないしな仕方ないもうちょっと待とう」
しかし10分、20分経っても彼女はこない。
「あれぇもしかして俺が日にち間違えたってそんなことはないしなもしかして時間を間違えたかもでもそんなわけないしなぁこないなぁ仕方ないなあ電話するかいやいやそれは最後の手段だもうちょっと待とう」
その場を離れられない
30分来ないとなればちょっと遅刻とは考えにくい。仕方ないので彼女の家に電話してみよう、もしかしたらデート忘れてて家に帰っちゃったのかも。それはそれで悲しいなオイ!なんてことを思うわけですが、ここでまた問題が。
公衆電話まで電話をしにいかなければならない!
何度も書きますが、スマホやケータイなんてない時代ですから、電話をかけるには公衆電話を使わなければならないんです。待ち合わせ場所が見える場所に公衆電話があればいいんですけど、そうではありませんでした。
ああ、電話をかけに行っている間に彼女が来たら大変だ!
そう、ぼくが電話をかけに行ってる間に万が一彼女が待ち合わせ場所に来たら。そしてぼくがもう怒って帰っちゃったと思ったら。彼女はその場を離れるでしょう。電話を終えて戻って来たぼくは彼女まだ来ないと思うでしょう。そして、彼女が来て帰っちゃったことを知らないぼくは待ちぼうけでしょう。
となると、待つしかない!
そんなこんなで待ってると今度はオシッコしたくなっちゃった。まだ我慢できる我慢できるそろそろ限界だトイレ行こう!って思ったときにフト気付くのです。
ああ、トイレに行っている間に彼女が来たら大変だ!
そう、ぼくがトイレにオシッコをしに行ってる間に万が一彼女が待ち合わせ場所に来たら。以下電話の場合と同文。
トイレに行ってる場合ではない!
待ち合わせのエレジー
この時の彼女が来なかった原因が何だったのかも結局来たのか、まったく覚えてないんですが、当時の待ち合わせってこんなカンジでしたよねぇ。
電車の駅なんかにはいろんな人がいろんな表情で人待ちをしてたもんです。明らかに怒っちゃってる人、不安に駆られてる人、泣きそうな人。そんな人たちのもとに走り寄っていく人、駅の構内には伝言板なんかがあったりして、そういう風景はなんというか良かったもんです。
最後に
LINEとかでアバウトに時間や場所を決めて確実に効率よく待ち合わせ出来るなんて、随分と味気ないな!そんなんじゃ人との邂逅を楽しむことなど出来まいて。便利さは人生の味わいをなくしちゃう側面もあると思います。
嘘。
いーなー便利でいーなーぼくらのときもLINEとかあったら無駄な時間を使わなくてよかったのになーまったくもって便利でいーなー!