みなさんは、ゲームブックなるものをご存知でしょうか。そして、その大ヒット作『ファイティング・ファンタジー』シリーズを。略してFF。
その『ファイティング・ファンタジー』シリーズが、グループSNEによってよみがえるそうです。初和訳となる『火吹山の魔法使いふたたび』を引っさげて。
これは気になります。
ゲームブック『ファイティング・ファンタジー』シリーズ
ゲームブックとは
ゲームブックとは、ゲームが遊べる本です。読んで字のごとくですね。
ゲームブックの本文はいくつもの段落がついていて、番号が振られています。ゲーム中はさまざまな選択肢が現れ、プレイヤー(=読者)は自分が選ぶ段落へ飛んで行ってそこに書かれていることを処理していきエンディングを目指します。
いわば一人で遊べるRPGであり、キャラクタのステータスはプレイヤー自身がシートに書き込みゲームを進めていきます。モンスターと戦ってHPが減ったら数値を消しゴムで消して新しい数字を書き込んでいきます(めんどくさい)。
ゲームブックは、そのファンタジー世界を文章で読んで頭の中で構築するわけですが、それがなんとも気持ちよく面白いんですよね。
当時はコンピュータRPGという概念が一般的ではなく、テーブルトークRPGを遊ぶには人と場所の確保が大変で、ひとりでガッツリとファンタジー世界に浸って遊べるゲームブックは世界中で受け入れられていました。
『ファイティング・ファンタジー』シリーズ
そのゲームブックの中で世界中で大ブームを巻き起こしたのが『ファイティング・ファンタジー』シリーズ。
元々はテーブルトークRPGのマニュアルを作っていたスティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンがそのマニュアルを作成しているうちに、そのマニュアルそのものにRPGの世界を入れ込んでそれだけで遊べるようにしちゃったことから生まれたシリーズだそうです。
記念すべき第1作目は有名な『火吹山の魔法使い』で、1982年に刊行され、そこから1995年まで59作が登場しました。ここで終わったと思ったら、さらに2005年にイアン・リビングストンが『Eye of the Dragon』を発表し、往年のファンをビックリさせました。
『ファイティング・ファンタジー』シリーズは、その人気ゆえに長く続いたわけですね。
『ファイティング・ファンタジー・コレクション』登場
で、Twitterでたまたま見かけたんですが、今回、その『ファイティング・ファンタジー』シリーズが復活するというのです。タイトルは『ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~』。
(画像掲載元:ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~ | 安田均とグループSNE |本 | 通販 | Amazon)
収録されるのは第1作にして傑作の『火吹山の魔法使い』、そしてとくに人気だった『バルサスの要塞』、『盗賊都市』、『モンスター誕生』、さらに初邦訳となる『火吹山の魔法使いふたたび』の計5編で、これだけあれば相当遊べそうです。
スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンが全面協力して、あの安田均さんが製作総指揮を執ってるので安心して遊べそうですし、何といっても挿絵イラストはオリジナルが採用されているというので、それだけでも買いですね、これ。
ゲームブックファンは「ずっと持ってる!」という人も多いでしょうけども、それでも手元に置いておきたいコレクションでしょう。
最後に
それにしても、スゴいコレクションです。
火吹山とバルザスと盗賊都市は中学生のころ教室で何度も遊んでましたから、懐かしい。そして『火吹山の魔法使いふたたび』が楽しみすぎますね。
さて、この『ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~』は完全受注生産であり、2021年5月14日までに予約しないと購入できないのでゲットしたい人は気をつけてください。そして発売開始は2021年7月21日。
みんな来年の夏は火吹山へ!