「小説家になろう」という小説投稿サイトに『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』という“小説”が掲載されています。
あの三億円事件の犯人(作者名は白田)が自ら真相を語っているとのことで、ネットでも話題になっています。
ぼくも初めて知ったときは「え?マジで?」とビックリしましたが、とりあえず休日を利用して読んでみました。
そしたら、普通に読み物として面白かった。
三億円事件とは
「三億円事件」と言っても今の若い子はピンとこないのかな。
三億円事件(さんおくえんじけん)は、東京都府中市で1968年12月10日に発生した、窃盗事件である。三億円強奪事件ともいわれる。1975年(昭和50年)12月10日に公訴時効が成立し未解決事件となった。
この事件は、日本犯罪史において最も有名な犯罪で、戦後最大の未解決事件だと言われています。また、奪われた三億円は現在の価値でいうと約十億円、これは未だに現金強盗事件の被害額としては最高額といわれています。
犯人のモンタージュ写真は有名ですよね。
(画像掲載元:https://www.jiji.com/jc/d4?p=soe924-jlp00570255&d=d4_oldnews)
『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』
前述したとおり、『府中三億円事件を計画・実行したのは私です。』は、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿され掲載されています。
小説家になろうをご覧の皆さん。
この場を借りて、ひとつの告白をさせていただきます。
——府中三億円事件を計画、実行したのは私です。
今なお語り継がれる未解決事件の全貌を、みなさんにお話し致します。
こんな文章から始まり、作者である白田が告白するカタチで小説は進んでいきます。内容については書きません。実際に読んでみることをオススメします。
まぁ、戦後最大の未解決事件ですから、どうしても興味は引かれますよね。
読んでみた
で、まぁ読んでみました。
小説やドラマなど、今まで色んな風に“再現”されてきた事件ですから、正直「またか…」という感は否めませんでしたが、読み進めていくとどんどん引き込まれていきました。
描写も細かく、本人だからこそ書けるような部分もありつつ、徹底的な物証などはないわけで、その辺の読む側へのアプローチの仕方がウマいな、と感じましたね。
そうやって考えると書いている白田さんはプロなんじゃないかとも思え、だったらやっぱりフィクションだよなぁ、ということはこれは小説であって事実じゃないのかもなぁ、でももしかして…、なんてどうしても考えてながら読むことになり、読んでいるほうとしては、心があっちこっちに行ってしまって、正直疲れます。
でもまぁ、普通に面白かった。
最後に
まぁ、本当なのかどうなのかは読むほうが詮索してもわかりようがない。「小説家になろう」に掲載されているからには小説として読めばいいんでしょう。真偽はともかく、戦後最大のミステリーの謎に迫るのは、知的興奮を得られて良かった。
話題性もあるので、おそらくテレビ関係者や映画関係者はもう動き出してるんじゃないですか。知らんけども。
面白いのは間違いないので、興味がある人は是非どうぞ。