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児童文学の傑作『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』は大人も楽しめる良質な文学作品です!

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どうも!コバヤシです。

みなさんは、児童文学の『冒険者たち』って知ってますか?

ドブネズミの冒険を描いた話なんですが、主人公のドブネズミの名前は、ガンバと言います。そう、『冒険者たち』はアニメ『ガンバの冒険』の原作で、『ガンバと15ひきの仲間』という副題も付いています。

今回は、その『冒険者たち』について書きますよ。

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』

冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間

『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(ぼうけんしゃたち ガンバとじゅうごひきのなかま)は、斎藤惇夫の児童文学作品。挿絵は薮内正幸。

1972年、アリス館牧新社より刊行された。現在は岩波書店から発売されている。

引用元:冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 - Wikipedia

 

ストーリー

ドブネズミのガンバが、友達のマンプクに言いくるめられて海を見に行くところから話は始まります。

やがて港に着いたガンバとマンプクは船乗りネズミたちの集会に参加するのですが、そこに忠太という傷だらけネズミが現れて「夢見が島でイタチのノロイに仲間が襲われているので助けてほしい」と訴えました。

「ノロイはヤバい」と腰が引けてる船乗りネズミたちを後目に、ガンバは忠太と島に行く決心をします。船乗りネズミたちの中からもガンバの勇気にほだされたネズミたちが同行することになりました。

そして、ガンバと15匹の仲間たちは島へ向かうのでした。

さて、一行の運命やいかに。

ガンバと15ひきの仲間(キャラクター)

ガンバと旅の仲間の名前を羅列しておきます。

ガンバ、マンプク、忠太、ヨイショ、ガクシャ、イダテン、シジン、イカサマ、バレット、バス、テノール、ボーボ、ジャンプ、アナホリ、カリック、オイボレ、以上16匹。

ここで、アニメ『ガンバの冒険』しか知らない人は「アレっ?」と思うかもしれません。後述します。

最初はガンバは脇役だった!?

実は、ガンバの冒険を扱う『冒険者たち』はガンバが登場する話としては最初ではありません。

最初にガンバが登場するのは、同じ斎藤惇夫さんが著した『グリックの冒険』という児童文学です。その『グリックの冒険』の中で、主人公のリスのグリックと出会って会話をするガンバが人気となり、次回作で主人公となったのです。

グリックの冒険

斎藤さんが八丈島に行ったときにイタチを目撃し、そのイタチがネズミ退治のために本州から連れられてきたことを知ってネズミ対イタチの戦いを書きたくなり、当初ガンバを主人公として書くことを渋っていましたが構想を練っていったということです。ちなみに時系列的には『冒険者たち』のほうが前。

そしてさらにシリーズは『ガンバとカワウソの冒険』へと続き、このシリーズは「ガンバ三部作」となったわけですね。

 

ガンバの冒険

次にアニメ『ガンバの冒険』について。

ガンバの冒険

『ガンバの冒険』(ガンバのぼうけん)は、1975年4月7日から同年9月29日まで日本テレビ系で全26話が放送された、東京ムービー製作のアニメ作品。

引用元:ガンバの冒険 - Wikipedia

減った仲間たち

ガンバが船乗りネズミたちとイタチのノロイと戦いに行くというストーリーは一緒ですが、プロデューサーの楠部三吉郎さんが15匹だとアニメでは多いだろう、ということで仲間たちは15匹から7匹になってしまいました。

原作ではそれぞれのネズミたちにそれぞれの見せ場(役割)が与えられていますが、数が減ったため、複数の役割を担う多芸なネズミもいます。

ちなみに、イダテン、マンプク、カリック、アナホリ、バレット、バス、テノール、ジャンプ、オイボレがいません。

このアニメも人気となり、劇場版も作られることになりました。

 

怖いエンディング

また、このアニメのエンディングテーマが敵役のノロイ側からの歌で滅茶苦茶怖いということは、見た方ならばもしかしたら覚えているかも知れません。

もう歌詞が怖いんですよね。ドクロとかなんとか。

子供のときはマジで怖かったですよ。本当に見たくなかった。最後のノロイがマジコワ。


ガンバの冒険 ED 投稿者 9038BH7

相変わらず、怖い。

しかし、『ガンバの冒険』と言えばこれだったなぁ。

劇場版

テレビアニメも好調だったため、劇場版も制作され、総集編としての『劇場版ガンバの冒険 7ひきの仲間』が1984年に、三部作のひとつ『ガンバとカワウソの冒険』が1991年に劇場公開されました。

『ガンバとカワウソの冒険』は劇場版の続編として作られたため、原作とはストーリーが変わってきています。

これも出来ればまた観たいですね。

 

GAMBA ガンバと仲間たち

『GAMBA ガンバと仲間たち』は、ガンバたちが3DCGで描かれた映画です。

GAMBA ガンバと仲間たち(コレクターズ・エディション) [Blu-ray]

2015年10月10日公開された3DCGアニメ映画。

白組が構想15年、総製作費20億円をかけて制作された。

公開初週土日2日間の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場7位、全国596スクリーン公開で、動員5万8,740人、興収7,505万3,900円を記録した。

引用元:冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 - Wikipedia

興行収入から考えると、とっても大失敗といっていいレベルだったようです。素晴らしい原作を、莫大なお金を使って、最新の技術を駆使して作っても大傑作は出来ないんですよね。映画って、そこにどんな魂を入れるか、じゃないんでしょうか。知らんけど。

結果としてダメだったわけですけど、原作の評価まで下がることが無ければいいのですが。

ぼくと『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』

ぼくがこの『冒険者たち』を初めて読んだのは、小学3年生のときでした。男の子ですから、そのファンタジーな世界(ドブネズミがしゃべったり)や、冒険の数々、強敵との死闘に大興奮したのを覚えています。

大人になって長男がうまれたときに、この『冒険者たち』をフト思い出して「男の子なんだから読んでくれるといいな」なんて思ってわざわざ購入しちゃいました。

しばらくはぼくも読み返して改めて感動していましたが、長男が言葉を理解するようになると寝る前の読み聞かせで使って、何日もかけて読んだりしてましたね。

その後、長男も次男も喜んで読んでました。娘はやっぱり途中でギブアップしていましたね。テーマがテーマなので、やっぱり男の子のほうが面白そうでした。

最後に

ホントにホントに、素晴らしい児童文学です。傑作です。

特に男の子を持つ親御さんには、子供たちへ与える本として強くオススメいたします。もしまだ小さいのならば、是非読んであげてください。目をキラキラ輝かせて聞きますから。

もちろん、読んだことがない大人が読んでも大満足を得られるはずですよ。

 

ではまた。