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香川県の県条例素案「ゲーム時間制限条例」に思う

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香川県が、全国に先駆けて「ゲームやインターネットの依存症の対策に関する条例」というのを検討しているらしい。

その素案が明らかになって話題になっています。

なんでも、高校生以下の子供のゲームを利用する時間を平日60分、休日90分に制限しようというものだとか。

え?『虚構新聞』?とか思ったんだけど、違いました。

ゲームは1日1時間とか、高橋名人かよ。

ゲーム依存 ゲーム時間制限
Лечение наркоманииによるPixabayからの画像)

依存はよくない

言うまでもなく、依存症ってのは怖いし良くない。

依存するあまり生活が破綻したり、それによって犯罪に走ったり、健全な生活を侵害するような例も枚挙に暇がないところでしょう。

そして、人はさまざまなものに依存する。酒やタバコ、コーヒーなんかもそうだし、本や映画なんかもそうです。その人の嗜好や趣味に合ってるものは何でも依存する恐れがあるでしょう。ゲームも、人が夢中になっちゃうという点ではかなり優れているので依存しちゃう原因となることは大いに考えられるし、実際にそういった人も世界に多数いると思います。

そういった状態、依存症になっちゃうと社会的にちょっとアレですし、そんな人が世間に溢れちゃうと社会全体に支障が出るので、公でも大いに対応するべきなのは間違いない。

規制すればOKだとか思ってない?

しかし、子供がゲームする時間の制限なんて、親が家庭でするべきことでしょう?

香川県の親やってる人は怒っていい話だと思いますよ、これ。親の責務である「しつけ」をできないとみなされてるんだから。

ここに登場する「ゲーム」というのはいわゆるビデオゲームのことだと思います。チェスや将棋、囲碁といったアナログゲームや野球やサッカーといったスポーツも立派なゲームだと思いますが、きっとここでいう「ゲーム」の中には入らないんでしょう。まさか、それらを制限しようとは健全なオトナたち、とくに偉い議員さんたちは思いますまい。

まぁ、依存しそうなら先に規制を、って動きもわからなくもない。しかしだったら、酒やパチンコ、香川ならうどんも規制しなさいよ。アルコールやパチンコなんて、ゲームなんかよりヒドい患者さん多かろうに。

彼らが酒やパチンコをやめないように、ゲーム好きな子はおいそれとゲームはやめませんよ。その際に親が勝手に電源切ったり、ゲーム機をへし折ったりするのは自由ですよ、許せないけど。でも、そこで行政が「ピピー!はい、条例違反ね。ゲームばっかりやってちゃだめよ」とかやるのは違うでしょう。

大体、ゲームを規制したら勉強やスポーツに励む時間が増えるとか、安直なこと考えてるんじゃないでしょうね?そんなわけありませんやん!禁止されると余計に執着するし、そこから解き放たれたときに一気にハマりこんで異常な依存症になるだけですよ。ゲームしなきゃYouTubeみて漫画読む時間が増えるだけじゃないの。

香川県のオトナってデジタル嫌いなの?

ところで、この香川県が全国に先駆けて実施しようとしている「ゲームやインターネットの依存症の対策に関する条例」ってのはゲームだけじゃなくて、こんなのも素案としてあるらしい。

子供たちのスマホの使用時間も制限したいと。ここまでくると笑えますね。デジタル嫌いな時代遅れなオッサンが必死にアホなことしようとしてるとしか見えない。

これを偉そうに「全国に先駆けて」やるとか、そんなこと言ってるの香川県議会なの?NHKなの?「全国に先駆けて」ってことは、自分たちが進んでると思ってるの?時代錯誤も甚だしいですね。

ゲームやインターネット、確かに依存する危険性はめちゃくちゃあります。だからといって、人々が夢中になっちゃうその優れたシステムをどうやって活かすかを考えずにひたすら規制すればなんとかなるやろ、って考えが浅はかすぎる。

「みんなが酒やめたらアルコール依存症患者はゼロになる」って当たり前のことを偉そうに何言ってんのってカンジ。

最後に

とにかく、まずは「子供たちはゲームやインターネット、そのデバイスであるスマホになんでそこまで熱中するの?」ってことを真摯に考えないとこんな条例まったく意味がない、それどころか害悪でしかないってことは確実に言えるかなぁ。

ダメだ、あまりのバカバカしさとあまりの怒りで考えがまとまらないしウマく書けないけど、ひとつだけ、ただひとつだけゲーム好きとして声を大にして言いたい。

ゲームを悪者にするな。

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