どうも!コバヤシです。
みなさんは、アンパンマンはご存知でしょうか?
知ってますよね?アンパンマンのアニメで育ったという人も多いかと思います。
じゃあ、アンパンマンは元々絵本だったって知ってます?
現在アラフォーの方なら、幼稚園で読んでもらった、という人もいるんじゃないでしょうか?
じゃあ、この絵本の元となったお話は知ってます?
元祖アンパンマン
『こどもの絵本』に登場
アンパンマンは、元々月間絵本の『キンダーおはなし絵本』に掲載された短編です。しかし、「アンパンマン」というヒーローはこれが初出ではありません。
初出は、1969年に『PHP』に連載されていた『こどもの絵本』の第10回に登場した『アンパンマン』です。ちなみに、『こどもの絵本』は大人向けの読み物です。
これが単行本になった『十二の真珠』にも掲載されています。
ちなみに、やなせたかしさんはこの中から『アンパンマン』だけでなく、他の作品も独立した絵本として書いています(『チリンの鈴』など)。
元祖アンパンマンのビジュアル
このお話に登場するアンパンマンが、なかなかインパクトのあるビジュアルをしています。
是非ご覧ください。
え?これ?アンパンマン?
ええ、これが元祖アンパンマンです。なかなか強烈でしょう。
アンパンではなく、なんだかコスプレをしたおじさんみたいですね。ていうか、実際にそうです。空を飛べる普通のおじさんとして描かれています(飛ぶ時点で普通かという話は置いといて)。
どんなお話?
このアンパンマン、どんなお話かというと、実はのちの絵本と芯の部分はおんなじです。すなわち、空腹の人のもとへアンパンを届けに行くというものですね。
やなせさんのお話ってもの悲しいものが多く、このアンパンマンも例外ではないのですが、このアンパンマンはもっともの悲しい、当時盛り上がっていたヒーロー物へのアンチテーゼとして描かれています。
戦争や紛争の犠牲になってお腹をすかせている子供たちにアンパンを配るおじさんアンパンマン。でも、アンパンをあげた子供にまでダサイとか何とか言われてしまいます。それでもアンパンを配り続けるアンパンマン。最後は…。
オトナの心に何かを残す、何とも印象深い話ですので、機会があれば是非手にとってみてください。
本当の正義ってなんだ!?
最後に
どうですか。コスプレやんフザケてるやん、と思いました?ぼくは、申し訳ないけど最初そう思いましたよ。
でも、読んだときにとても切なくなって(きっとみんな切なくなります、ていうか泣きます)、やなせさんにゴメンナサイしました。
生きてると何かと心が汚れてしまいがちですが、こういうの読んで浄化したほうがいいかもしれませんよ(大きなお世話)。
ではまた。