NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見て昔の光栄のシミュレーションゲーム『源平合戦』を思い出したことは書きましたが。
あのあと、「ハテ他に源平の時代のゲームなかったかな」と思って記憶を辿ったんですが、ありましたね、ひとつ。
サイフォンさんの『源平争乱 ~将軍への道~』。
思えば、こっちのほうがよりあの時代を再現していて、面白かったかもしれない。
『源平争乱』とは
この『源平争乱 ~将軍への道~』を作ったサイフォンという会社はその前に戦国時代を描いた『戦ノ国 もののふ絵巻』というゲームをリリースしてぼくに「おっ」と言わせた会社です。コーエーとは違った、オリジナリティあふれるシステムでその時代を描き切るマニアックなシステムのシミュレーションゲームを作るイメージですね。
そんな会社が源平時代をゲーム化するっていうので、当時めちゃくちゃ期待して遊んで喜んだものです。
「棟梁は武士団の神輿」を再現したシステム
『源平争乱 ~将軍への道~』はその名のとおり源平争乱の時代を描いた歴史シミュレーションゲームです。プレイヤーは源氏一門の勢力となり源氏の棟梁を目指します。
が、光栄の『源平合戦』がその他の作品と同じく陣取りゲームだったのに対し、あくまでもこの『源平争乱』のプレイヤーは棟梁であり、他の源氏勢力に担がれて親分になれるということ。土地に根ざした武士団に担がれて棟梁は棟梁たりえるのは今回の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ていてもわかると思いますが、要するに棟梁はあくまでも神輿。担ぎ手の信頼を得なければ平家打倒はおろか生存さえも覚束ない。
ていうか、日本を8割掌握したあとでもたった一度の敗戦で滅亡寸前にまで転落するとか、このゲーム以外ないでしょう。
ではどうやって各地の武士団に信頼してもらうのかというと、彼らの土地の安堵を約束できるほど強くなるしかない。合戦に勝ち「あのお方なら」と思ってもらえたらはせ参じてくれるってわけです。
いくら頼朝が「我こそが源氏の正当な棟梁」と言ったって、戦に負け続けてたら誰もついてきません。武士団が誰の下につくかは勢力の勢いや歴史上のつながり、血筋やその正当性などが加味されて決定されるそうで、この辺がちゃんと時代を再現してるなって思うところですね。
また、当時まだ機能していた国衙も再現しれていて、その国の武士団の過半数を掌握すれば動員できる兵が増えたり、朝廷から知行国として認めてもらえばさらに動員数が増えます。
後白河法皇はやっぱり邪魔
この時代のキーマンはなんといっても後白河法皇ですが、このゲーム、この人もちゃんと再現されてます。ちゃんと居て、ちゃんと後白河してます。
平家打倒までは非常に心強いし、終盤他の勢力を掌握する段階になると、ひとつの強大な勢力ができるのを恐れるため邪魔をしてくるのは史実通りといってもいいでしょう。
言うことを聞かない武士団を攻めるときに、正当な追討令をいただけるので機嫌は取っておかなければならないのも鬱陶しい。でもこれがないと「何あの人勝手に合戦してるの。もしかしたらウチもやられる?」とか言って離れていく勢力も出てくるので大事なんです。
こんな風に、朝廷と後白河法皇の存在もちゃんとあるのがスゴい。
また遊びたい『源平争乱』
というわけでうろ覚えで書いてみました『源平争乱 ~将軍への道~』。また遊びたいですねぇ。家のどこかにあるんですが、度重なる引っ越しでどこにしまわれているのかわからなくなっています。
当時、何とか購入したものの子育て真っ盛り&仕事鬼忙しいでロクに遊べなかったので、ゲームをする余裕がある今、ジックリと遊んでみたいものです。
WindowsXP/Vista/7対応って、今のマシンで動くのかしら。
それか、サイフォンさんにSteamでリリースしてもらうとか。もうサイフォンさんはPCゲーム作らないのかしら。いいゲーム作ってたのになぁ。
最後に
というわけで、かなりマニアックなゲームかもしれない『源平争乱 ~将軍への道~』、何気にオススメです。
『鎌倉殿の13人』をより知るためにも是非どうぞ。
※この記事の画像はすべてhttps://www.4gamer.net/games/125/G012586/20110531066/より