フィギュアスケートの全日本選手権で、またも羽生結弦選手が優勝して4連覇を果たしました。今回は2度も転倒したのですが、合計286.36点で余裕の優勝でした。
前回のGPファイナルでの演技ですっかり羽生選手に魅了されてしまったので、今回は無視するわけにはイカンと思い、襟を正して見てしまいました。
2度もコケちゃった羽生さん
テレビ中継で目撃された方も多いと思いますが、羽生選手、フリーの演技中に2度も転倒しちゃいましたね。その後持ち直した精神力はさすがでした。ぼくだったらあの時点で演技止めて泣きながら帰っちゃいます。しかし羽生選手は最後まで演技をやりきり、だからこそ2位の宇野昌麿に大差をつけ、優勝したわけです。
当然ですが、ぼくのように途中で投げ出せば(実際に帰らないまでも、あきらめたまま演技をすれば)優勝はないわけです。
今後も安泰か羽生さん
ところで、前回GPファイナルでブッちぎりの優勝を飾ったとき、こんなことを書かせていただきました。
この記事の中で、ぼくは羽生選手の今後を心配しています。何様のつもりか知りませんが。
頂点を極めた羽生選手が今後、己との戦いを続けていくことに対するプレッシャーに押し潰されることはないのか、そんなことを心配しているわけですが、今回の転倒を見て「今後も大丈夫なのかな」と思えましたよ。何様のつもりか知りませんが。
それでも勝った羽生さん
今回はおそらく、そのプレッシャーに負けた部分があるのでしょう。もちろん疲れもあるでしょうが、とにかく負けてコケた。しかし、それでも諦めなかった。最後まで諦めずに滑った。
だから優勝できたのでしょう。
そして、羽生選手はおそらく「失敗しても途中で投げ出さなければ大丈夫だ」と思ったのではないでしょうか。
もう点数は関係ない、出れば勝てる、という次元まで羽生結弦という選手は登りつめたのだ、ということを今大会は証明したような気がします。
羽生選手は、ショートプログラムとフリーの両方で大失敗をしない限りは負けることはなくなりました。それくらいの高みにいます。大失敗をするか、彼以上のモンスターが現れるか、羽生選手が負けるときというのはこの2つのみでしょう。
今回の全日本選手権は世界選手権代表選考会も兼ねており、優勝した羽生選手は世界選手権への切符を手に入れました。
次に期待されるのは、羽生選手の2シーズンぶりの世界選手権制覇になるでしょう。またまた、ひそかに応援しようと思います。