みっふぃさん(@moitititi )さんによるゲームアプリひまつぶシリーズの最新作『ひまつぶローグ』がついにリリースされました。
シリーズの大ファンでローグ好きなぼくはソッコーでダウンロードして遊んでるんですが、これがまた時間が溶ける溶ける!
今回もまた滅茶苦茶楽しめそうでみっふぃさんには感謝しかありません。ありがとうございます。
『ひまつぶローグ』とは
『ひまつぶローグ』は、地下100階のダンジョンに繰り返し潜って挑んでいくRPGです。
簡単に言っちゃうと、どんどんダンジョンを突き進み、モンスターを倒し装備を強化しレベルを上げていくだけのゲームです。ただそれだけだから逆に没頭できてヤバいのはこれまでのシリーズ同様です。
指一本で右に進んで左に戻って、と基本はそれだけでガンガン進めるので簡単なのですが、属性がありその相性があり、職業がありペット機能もあり、レベルアップも好きなステータスをひとつずつアップさせていくので、なんというか簡単なのに戦略性は高いです。
ローグといいつつ死んでもキャラのレベルや上げたステータスは持ち越しになるので基本左にドンドン進んでいけばいいんですが、モンスターから攻撃を受けると盾の耐久度がちょっとずつ減るし、攻撃すると武器の耐久度が減ってくるので、ランダムで登場する店での装備の入れ替えも割と重要です。
とにかく単純ながら奥が深く、しかも操作が指一本なので、プレイし始めると本気でやめどきが見つかりません。助けて!
『ひまつぶローグ』はローグなのか
制作者の心配
非常に面白い『ひまつぶローグ』なんですが、制作者のみっふぃさんがこんなことをツイートしていました。
「ローグライク要素が薄い」ってよく言われるんだけど、僕ぐらいのゲーム知識だと
— みっふい@moitititi (@moitititi) June 23, 2021
・ダンジョンでランダムな装備を拾う
・死んだら大事な物をロストする
くらいの感覚でローグを名乗っちゃったんですよね。たぶんローグライク好きがプレイすると「ナニコレ」ってなるんでしょうね。名前決め難しいね
なんでしょう、「どこがローグやねん!」とか強めに怒られたんでしょうか。こんなことでゲームを作る人が委縮するのはよろしくありません。
なので、『ひまつぶローグ』がローグなのかローグじゃないのか、ちゃんと考えたいと思います。
『ローグ』の特徴
ぼくはオリジナルの『ローグ』も遊んでローグライクが大好物でスマホアプリのローグライクを共有したいと思ってこんな記事も書いてます。
さらにいうと、『ローグ』についても思いつくままにダラダラと書いた記事もあります。実はこのブログの記事の中で一番自分で気に入ってるやつです。
そしてこの記事の中で、ぼくは『ローグ』の特徴を5つ、挙げています。
・遊ぶたびに変化するダンジョン
・罠やモンスター、アイテムの自動配置
・冒険内容によるスコア制
・ターン制
・死んだら最初から
この5つがどれくらい『ひまつぶローグ』に当てはまるのか検証してみたら『ひまつぶローグ』がローグなのかわかるというものです。
『ひまつぶローグ』と『ローグ』
さっそくひとつずつ見てみましょう。
まず、「遊ぶために変化するダンジョン」ですが、『ひまつぶローグ』はそもそも“ダンジョン”というシステムを廃して「進む」「戻る」だけのいわば一本道になっています。ローグを遊びまくると「どうせランダムなんだからむしろ部屋とか廊下とか移動するの煩わしい」と思うときがあります。めんどくさがりほどそう思います。
そして2つ目の「罠やモンスター、アイテムの自動配置」も当てはまりません。そもそも進むか戻るかだけなのでモンスターやランダムで現れるショップで買うアイテムについては当てはまると言っていいのかもしれませんが、問題は罠ですね。ダンジョンを廃したので罠がないんです。しかし、一本道なのに進んでたら何かの罠に引っかかるとかストレスでしかないので『ひまつぶローグ』では罠はないのは正解だと思います。
3つ目の「冒険内容によるスコア制」と4つ目「ターン制」も当てはまりません。
最後、5つ目の「死んだら最初から」ですが、最初からなのは間違いないんですが、レベルやステータスは持ち越しです。なので条件を満たしているとは言い難い。
あれ?ひとつも当てはまらない?ということは『ひまつぶローグ』は『ローグ』じゃない?
困ったな!
『ひまつぶローグ』のローグ感
なぜ困るかと言いますと、上記のみっふぃさんのツイートに対して、ぼくはこんなことを言っているからです。
いや、ローグでいいと思いますよ!
— コバヤシマサキ@はてなブログマン (@Masa_kobayasi) June 24, 2021
一回死んだときに王様に全部持ってかれて「あ、ローグだ」って思いました!
自分で「これはローグですよ!」と言いつつ、自分で定めた「ローグの特徴」に『ひまつぶローグ』が当てはまらないという。しかし『ひまつぶローグ』で遊んでいると「ローグだ」と思う場面は確実にあるんですよ。ツイートの「王様に全部持ってかれて」そう思いましたからね、ぼくは。
コインを奪われ装備を捨てられる!なんて王様だ!しかし、奪われたコインが増えると選択できる職業がアンロックされていきます。積極的に死んでゴールドを奪われよう!
まぁ、これでぼくは「ああ、ローグなんだなぁ」と思ったんです。『ひまつぶローグ』がローグの特徴を備えていなくとも。
『ひまつぶローグ』がローグじゃないと思われる最大の要因
こうなると、ぼくなんかは「ローグじゃないけどローグみたいだからローグを名乗ればいいやん」としか思わないし、ツイートを拝見するに制作者のみっふぃさんもそんな感覚なんでしょうね。
そんなフワフワとしたローグ好きなんて!と思われたり言われたりするのは全然かまわないんですけども、これを回避する方法がひとつだけあるような気がします。これさえ実装すれば「ローグちゃうやろ!」と言ってる連中も「まぁ、ローグかもな。ローグでいいかな…」と思えるような要素がひとつある気がするのです。
それは、「死んだらレベル1を戻す」こと。
『ひまつぶローグ』では死んだら最初の王様のところに戻され装備とゴールドはなくなります。しかし、成長させたキャラはそのままです。レベルもステータスも。強化された状態で次の冒険に旅立ち、むしろそうやって少しずつ攻略するのが王道なのかもしれません。しかしそれは実にローグじゃないのです。しかし、もし死んだら全部最初からとなれば、『ひまつぶローグ』はまごうことなき「ローグ」になるのです。
しかしそうすれば、今以上にダメージを避けなければ先に進めなくなってサクサク進む快適感は無くなってしまいます。恐らく、簡単操作でサクサク進めることを優先した結果が今の状態なんだと思います。
しかしそれだと『ローグ』じゃない、ということになります。みっふぃさんをローグ好きとして援護するつもりだったのに、全く逆の結果が出てきてしまいました。なんてこった!
最後に
しかし、そもそもゲームをジャンルや種類で分けるなんてのは便宜上必要なだけで意味はないんですよね。いきなりここまで読んでもらった検証を全否定することを書いてますけど、これはホントです。
ゲームなんて、面白ければいいんですよ。他に考えることなんてない。
そして、『ひまつぶローグ』がめちゃくちゃ面白いことは間違いないんです。
みんな遊べ!