先日、2024年より導入される新しい紙幣が発表されましたね。
一万円札には渋沢栄一が、五千円札には津田梅子が、千円札には北里柴三郎が描かれることとなりました。
紙幣刷新に対するあるツイート
で、この紙幣刷新のニュースに対するとあるツイートを見つけました。
ぶっちゃけアレなカンジなんで埋め込みたくないのでここには貼りませんけど、そのツイートは「なにこれ3人とも知らないし!一体どこの国のお札なの!?知らない人をお札にするなんて国民をバカにしている!やっぱり首相は日本を潰そうとしている!」という内容でした、確か。
ぼくは正直、このツイートを見て「うわぁ…」と思ったわけで、まぁ他の人も「どんだけ無知なの」「恥ずかしくないの!?」といったリプを送ってましたね。ごくわずかに「それな!アベガーアベガー」という人もいらっしゃったようですが。
だって、3人とも普通に教科書や参考書には載ってる人ですから、何を為した人かはわからないまでも名前は聞いたことあるはずですから。だったらこの反応はない。
で、ぼくもこの無知なツイートに対して「うわぁ恥ずかしいやっちゃな」と思ったわけです。
でもそれは、知らないことに対して、ではないですよ。知らないのは仕方がない。
無知は恥ずかしいことではない
このツイートの主が3人のことを知らないのか忘れちゃってるのかは知りませんが、どちらにしろそのこと自体は別に恥ずかしいことではないんです。知らないことを知るためのキッカケを得たら知ろうとすればいいんです。今回のニュースなんか、そのキッカケとしてうってつけでしょう。
「渋沢栄一?津田梅子?北里柴三郎?知らんな。しかし、何のワケもなく紙幣の肖像に選ばれるわけがないだろう。いっちょ調べてみるか」とか言ってパパッと調べちゃって覚えちゃえばいいんです。
いや、覚えなくてもいい。
それぞれの名前を暗記しても意味はない。大事なのは、その姿勢。
知らないこと(今回は3人の偉人)を知ろうとする態度、そして物事の理由(今回は紙幣にこの3人が選ばれた理由)を推測する態度。これ、仕事をする上で大事だし、人生に深みを与えるのに大事。常に持ってなきゃいけない態度。
無知を自覚できないのは恥ずかしい
今回のツイートは、その2つの態度が見受けられないのでぼくも「うわぁ…」ってなっちゃったワケですけど。
誰これ知らない!から調べもせずに自分の主張と直接結びつけて叫んでるじゃないですか。それじゃただのヒステリーでしかないし、その時点でその主張がめっちゃくちゃ薄っぺらいものになります。調べることと推測することが仕事をする上で大事ってのはそういうことです。
つまり、自分の無知は自覚しとかないと、バンバン表に出してたら薄っぺらでバカだと思われちゃいますよ?ってことです。
そしてそう思われたら、社会で成り上がるにもカネを儲けるにも苦労するでしょう。だって、バカと仕事したら儲けは減るしリスクは増えるしいいこと無いってみんな思いますからね。
別に、3人の名前を知らなくてもいいし、現政権が日本をダメにしてると思っててもいいけど、今のままだったら何を声高に叫んでも「その前に勉強しなさいねー」としか思われないってことです。
知らないことは恥ずかしくないけど、知らないことをそのままにしてるのは恥ずかしい。
最後に
生きていくのに教養と知性は、無いよりあったほうがいい。人よりいい暮らししたいなら、自分を常にアップデートしないと。
要は、日々勉強です!めんどくさいです!
それにしても、あのツイートがネタであらんことを…。