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京都の『幾松』がコロナで閉店!?

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京都の高級料理旅館『上木屋町幾松』が2020年10月20日で閉店するそうです。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて売り上げが激減して資金繰りに行き詰っているらしい。

幕末好きとしては、非常に残念です。

上木屋町幾松
(画像掲載元:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/367721

公式サイトで発表

このことは、『上木屋町幾松』の公式サイトで公表されました。

長きにわたるご愛顧ありがとうございました

当館幾松は令和2年10月20日をもって閉店させていただきます。代々にわたり足繁くお運びいただいたお客様方に、心より感謝いたします。

尚、新規のご予約は御承り致しかねますことをご了承くださいませ。

引用元:http://www.ikumatsu.net/index.html

閉店になる前に、最後にここで過ごそうにも新規の予約は受けないとのこと。残念無念。

料理旅館としての創業は1890年で、これほどの老舗でも今回の新型コロナウイルスの影響はモロに受けてしまうんですね。コロナ恐るべし。

桂小五郎(木戸孝允)と幾松(木戸松子)

さて、『幾松』といえば桂小五郎(木戸孝允)とその奥さんの幾松(木戸松子)ですよね。

木戸松子 幾松
(画像掲載元:木戸松子 - Wikipedia

『幾松』は2人が過ごした寓居跡であり、現在は国の登録有形文化財に指定されています。長州藩士である桂小五郎が京都で活動するのは非常に危険だったんですけども、幾松は常にこの屋敷に居て桂の活動を支えていました。

この屋敷は何度となく新撰組の斬り込みを受けていて、当時作られた抜け穴、飛び穴、のぞき穴、つり天井、隠し部屋などが現存しているので、幕末ファン、特に長州びいきの人にとっては正に聖地と言えるでしょう。

ぼくと『上木屋町幾松』

ぼくは高校生のときに司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで以来、ひどい幕末好きになっちゃって、そのピークが大学時代でした。京都の大学に通ってましたから、幕末好きとして見るべきスポットはすべて見てきたと言ってもいいでしょう。『上木屋町幾松』もそのひとつです。

さすがに大学生が食べて泊まることなどかなわない高級店ですので行って見てきただけですけど、幾度となく行きましたね。

そこから三条の池田屋跡まで歩いてみたり、長州藩邸に向かってみたり、あの頃どんな感じで桂が歩いていたのか、そのときに何を考えていたのかに思いを馳せるのは面白かったです。

逆に、近藤勇や土方歳三、はたまた沖田総司や永倉新八になりきって新撰組屯所跡から『幾松』まで歩いてみたりもしたなぁ。

幕末ファンにとっては京都というのは「頭で遊ぶ」のにピッタリの場所で、『幾松』もその重要な要素のひとつです。

最後に

まぁ、料理旅館『幾松』が閉店になるというだけで建物は残りますから、実はそんなにショッキングではないんですよね。旅館の人には悪いけど。

しかし、建物は人が使わなくなると悪くなり朽ちていくのが早くなりますから、国や京都市がしっかり保存してくれるといいのですが。なんたって国の有形文化財だからその辺は心配ないんでしょうけども。