なんだか舌好調だった今村復興大臣が辞任しちゃいました。
(画像掲載元:ファイル:Masahiro Imamura 20160803.jpg - Wikipedia)
この辞任は、「東北で良かった」だけ切り取って批判する幼稚なマスコミと、それ以上に幼稚な今村センセイが織りなすハーモニー。
あ、いや言葉が過ぎました(笑)
今村センセイが言ったこと。
今村雅弘復興大臣が、自民党二階派のパーティで復興大臣として言ったことが問題視されて辞任となったわけですけども、一体何を言ったのか、書いときます。
みなさんのおかげで東日本の復興も着々と進んでいる。図を見ていただきたいが、マグニチュード9.0と日本観測史上最大、津波も9メートル、死者・行方不明計1万8478人。一瞬にして命を失われた。社会資本等の毀損(きそん)も、いろんな勘定の仕方があるが、25兆円という数字もある。これがまだ東北で、あっちの方だったからよかった。けど、これが本当、首都圏に近かったりすると、莫大(ばくだい)な、甚大な被害があった。復興予算が32兆円。おかげさまで道路や住宅の高台支援は着々と進んでいる。みなさんにあつくお礼を申し上げる。
これが「東北は良かった」と伝えられたわけですね。
そして安倍首相が「なんてことを」ってなってあっという間に辞任(実際は更迭でしょう)という段取りになったわけです。
頭のいいバカ
これ読めばわかるし、本人も言ってるんですが「これが首都圏だったらもっと被害がデカかった」と言いたかったのは間違いないと思います。そしてそれはその通りです。
でも言っちゃダメ。
こんな言い方したら被災者の方々がどう思うか、また、マスコミにどう取り上げられるかなんてフツーならちょっと考えればわかるでしょう。そして言わないもんでしょう、ましてや公の場で。でも頭のいいバカってわかんないんですよね、こういうの。人の機微というか、そんなのが。
今頃思ってますよ、「俺なんも間違ったこと言ってないけどなー」って。もう“頭のいいバカ”の見本のような人。立場ある人間は、自分の発言も自分だけのモンじゃないんだけど、「自分がそう思ってそして間違ってないことを言うで!」って意気揚々と言っちゃうんだよなぁ。
今回はマスコミに「東北で良かった」ってまるっきりそれしか言ってないようなカタチで取り上げられ、前回の爆笑激高記者会見も記者に釣られただけなんですけど、そんなんだから事実上更迭されるのはもう仕方がないです。頭良くってもバカはバカですから。日本もバカに大臣させるほど安泰な国じゃないからね。ましてやバカに復興の先頭に立たせるなんてとても無理。
最後に
「これ言ったらみんなどう思うかな」とかいうことは常に考えたいですね。正しい正しくない以前に、言っていいことと悪いことを考えるほうが大事。エラければエラいほど考えたほうがいい。
全くエラくないぼくでさえ、その辺考えて間違ってないけど公開したら怒られる記事を何本か下書きに眠らせてるんだから、大臣なら少しは考えろよな、って今回思ったから書いてみました。