先日行われた自民党総裁選。結果はご存知のとおり安倍晋三首相が当選となったわけですが、そのときのカツカレーで自民党が揺れています。
なんでも、安倍陣営が投開票前に振る舞ったカツカレーを食べておきながら安倍首相に投票しなかったやつがいるっぽいのです。
おまんまをいただきながら造反するなんて仁義にもとる!というわけですね。
こうなると、カツカレーを食い逃げしたやつが誰なのかをあぶり出すことは本当にどうでもいい大事なことです。
自民党総裁選カツカレー食い逃げ事件
振る舞われたカツカレー
安倍首相陣営は、20日の昼に東京都内のホテルにて「必勝出陣の会」を開催、そこで安倍首相支持派の結束を確認しました。
そこで振る舞われたのがカツカレー。
「カツ」と「勝つ」をかけた、今どき受験生でもしないような験担ぎというわけです。
そこに用意されたカツカレーは333食で、これは完食されました。
「みんなカツカレー食ったな。これでもう安倍首相は勝つ!ワーワーワー!」
安倍首相がゲットした議員票が合わない
さて、みんなでカツカレーを食って万全を期して臨んだ投開票。
安倍首相が得た議員票は329票。
あれ?数が合わない。
完食されたカツカレーと議員票の差は4。
ということは、4人はカツカレーを食いながら首相には投票しなかったことになります。
朝日新聞によると、とある陣営幹部はこう嘆いたといいます。
「カレーを食べて首相に投票しなかった議員がいる。一体だれなんだ」
投票前のカツカレー「4人が食い逃げ」 安倍陣営嘆く:朝日新聞デジタル
カツカレーだけ頂戴した不逞の輩はいるのか
さて、本当にカツカレーだけ食って首相に投票をしなかったやつはいるのか。
このカツカレー食い逃げ事件の真相をちょっと考えてみたいと思います。
おかわりした説
実は、元々329人しか「必勝出陣の会」にはおらず、4人がおかわりしたのではないでしょうか。
「うっひょーカツカレーだ!うんまそー!ぼくは絶対安倍首相についていくぞ!あっこれ余ってんの!?ラッキーいただきー!!!」みたいな。
それで数は合います。
会場を間違えた説
ちょっと調べてみると、なんと石破派も党本部でみんなあつまってカツカレーを食べていたことがわかりました。
えっなにそれ!?やっぱりこういう験担ぎってみんなまだしてるの!?という驚きは隠せませんが、これでひとつの説が出ました。
つまり、石破陣営に赴くつもりだったカツカレー好きの議員さん4人が、「カツカレーをもらえる」と聞いて間違えて安倍首相陣営のほうにいっちゃったのかもしれません。
「あっあれ首相じゃない?あれ?間違えた?あっカツカレーだこれもらっていいのラッキーいただきまーす!」みたいな。
それで数は合います。
カレーを食うホテルの従業員説
ラジオの投稿で、余ったカレーを食べちゃう上司がいるというホテルの従業員のお便りを聞いたことがあります。
なんでもその上司はカレーが大好きで、イベント会場でカレーが振る舞われるときを余さずチェックし、会が終わったらそこに残ってるカレーをソッコーで平らげちゃうらしいんです。あるとき、その上司がカレーを食べたあとに会に遅れてきた人が「カレーだけ食おう」とやってきたことがあって、「あれ?カレーがない!おれたちのカレーは!?」とエライ騒ぎになったらしい。
それを考えると、会の出席者は329人で、実は会場がそいつのいるホテルだったのかもしれません。で、4食余ってるのをサササッと食っちゃった。
それで数は合います。
カツカレー食い逃げ犯を探すのは必要なことなのか
このカツカレー食い逃げ事件をニュースを見たときにはぼくも思わず噴き出しちゃいましたし、本当にどうでもいいしょうもないことだと思わなくもないんですが、当事者からしたらそうはいかないのかも。
まさか、カツカレーをもらっときながら恩を仇で返すようなことをして!とは思わないでしょう。たかがカツカレーで買収できると思ったら大間違いです。学生が生徒会長を選ぶんじゃないんだから。
しかし、本当は石破さんを推したいのに自分のクビのために首相にやむなく投票した人がいるとしたら、その人はカツカレーだけ食って安倍首相に投票しなかった人に対して相当ムカつくに違いありません。
しかし、もう安倍首相は勝ったのです。
もう犯人探しはやめて、そういう裏切者をも内包してやっていけるんだという余裕を見せたほうがいいと思います。せっかく士気を上げる会に来たのに石破さんに投票されたのは切ないかもしれんけども。
最後に
ところで、安倍首相って以前もカツカレー食って叩かれてなかったです?
つくづくカツカレーで話題になる人ですね。
とか書いてたらカツカレー食べたくなりました。