ビックリしました。マジで。
ぼくの座右の書、北方謙三先生の『水滸伝』がドラマになるというのです!
これは…なかなか…ホットなハナシですけども、一抹の不安が、もちろんあります。
(画像掲載元:北方謙三版「水滸伝」実写ドラマ化決定! 織田裕二が梁山泊のリーダー・宋江役 総監督は若松節朗 : 映画ニュース - 映画.com)
北方版『水滸伝』とは
そもそもこの『水滸伝』という物語は、中国の物語です。『三国志演義』、『西遊記』などとならんで「中国四大奇書」なんて読まれている物語のひとつですね。講談を合体させて面白くした勧善懲悪のお話で、簡単に言うと世間からはじき出された男たちが山賊となりついにその原因となった悪徳官吏をやっつける、という爽快な物語です。
『水滸伝』は講談を集めたゆえ、物語には矛盾点や時系列的におかしい点が見受けられるんですが、それをなくしてそれぞれの男たちを魅力的にし、物語を徹底的に再構築して素晴らしいエンタメと化したのが、北方謙三先生の『水滸伝』です。
ぼくもこのブログで昔オススメさせていただきました。
うん、男は黙ってこれを読め!ってカンジです。
絶対読め!
北方『水滸伝』ドラマへの不安
そんな面白い北方謙三版『水滸伝』が実写ドラマとなるのですから、これはもう非常に喜ばしいわけですが、やっぱり原作ファンとしてはちょっと不安もあるのです。やっぱり、キャスティング方面で。
梁山泊の頭領、宋江を織田裕二さんが演じるってこと以外はいまのところ発表されていませんが、これがまったく想像つきません。だって、北方『水滸伝』の男たちって演じるの難しいと思うんですよね。白勝とか鄭天寿とか、かなり複雑なキャラしてますよ。あれを演じることができる「男」が果たしているのかどうか。
ハッキリ言って、その辺のヒョロヒョロしたタレントが学芸会みたいな演技をするその辺に転がりまくってる昨今のドラマみたいなことにはなって欲しくないんですけども。
その辺北方先生はどう思ってるんだろうと思ったらコメントありますね。
作家の仕事は、本になった段階で完結している。
原作は、映像を構成する素材のひとつに過ぎない。
その素材をどのように活かすか、私は見てみたい。
小説通りではない、新たに生まれる未知の創造物を見てみたい。
結構突き放して「それはそれ」ってカンジですね。作者がこう言うのなら、どのようなドラマになろうとただのファンであるぼくがこれ以上言うことは何もありません。ただただ、あの素晴らしさを再現してくれることを祈るのみです。
最後に
そんな不安があるにせよ、長い物語だし超大作になりそうな予感はあります。期待して待ちましょう。
ていうかその前に、ウチはWOWOW観られないんだった!どうしよう!