『虚構新聞』、ご存知ですか。
その名の通り、虚構な記事ばかりがアップされるインターネット新聞なのですが、その記事は虚構だけあって、パロディやジョーク、フェイクなどで彩られています。つまりは嘘。
最近では、とくにある商品のフェイク記事を書いたらメーカーが本当に作っちゃって謝罪するなんてこともあって愉快。
この『虚構新聞』の趣旨は、それで世の中を笑っちゃおうということなんでしょうけども、ときどき「え?マジ?」と本気になっちゃうことがあります。
そんなときは、ちょっとくやしい。
釣られる経緯
もちろん、『虚構新聞』のサイトから記事を読んでいる分には釣られるなんてことはありませんよ。だって『虚構新聞』を読んでいる自覚がありますからね。
そうじゃなくて、『虚構新聞』の記事ってときどきはてなブックマークのホッテントリに入ることがあるんです。主におもしろカテゴリで。
なので、はてブで面白い記事がないか探してるときに「えええ?ホンマに!?」と思うような記事タイトルに飛んだら、実はそれが『虚構新聞』だったってことがたまにあるんです。
サイトに飛んだら左上に虚構新聞のロゴがあるんですが、記事に直接飛んでいったら目に入らないモンなんですね。で、『虚構新聞』と理解しないまま記事を読み進んでいくわけです。
最近だとこれです。
「へー、線香の煙が。名前のカタチに」なんて思ってクリックしちゃいました。そして大抵の記事がそうなんですが、途中で「あれ?なんか…」ってなって『虚構新聞』だと気づいてオチに笑う、というのが一連の流れになっています。
この線香の煙の記事のオチなんかは「議員用贈答品としての需要も見込んでいる」なんて時事ネタをキッチリ入れてたりして、フェイクとしてジョークとして非常にいい感じ。
なかなか知的な遊びだと思います、『虚構新聞』の記事を嗜むということは。
完全に釣られた記事
しかし、たまーにあるんですよ。最後まで『虚構新聞』だと気づかない記事が。
ぼくが一番最初に、そして今までで一番盛大に釣られたのがこの記事。
『ポートピア連続殺人事件』というのは、あの『ドラゴンクエスト』の堀井雄二さんがドラクエ以前に発表した推理アドベンチャーゲームです。この『ポートピア連続殺人事件』を含むいわゆる「堀井ミステリー三部作」については以前書きました。
この『ポートピア』に関する『虚構新聞』の記事には見事に釣られました。
オチである、“タイトルを「俺の敏腕部下が真犯人だった件」と改め”という部分を読んでも大爆笑しつつ本当だと思ってましたからね。ちなみに「俺の敏腕部下が真犯人だった件」という文章は、レトロPCゲームファンは誰もが噴き出す文章です。
最後に
これからも『虚構新聞』には楽しいハイセンスな嘘をどんどんついていってもらいたいと思ってます。
ぼくは、それを見破ったり騙されたりしながら楽しんでいきつつ、記事タイトルの付け方を勉強していきたい。人々が自然に釣られるステキなタイトルの付け方を。
あ、あと余談ですが、『虚構新聞』のトップページの左のサイドバーにはアレフガルドの天気予報があってこれまた笑えます。