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次男と『マリオブラザーズ』の“殺し合い”をしたよ

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『ゲームセンターCX』を見ていたら、有野課長が『マリオブラザーズ』で対戦してるコーナーがありました。ただ単に“殺し合い”をやるんじゃなくって、相手はマリオで4面クリアを目指し、有野課長はルイージでそれを阻止するというルールでした。

マリオブラザーズ

なにそれ普通にやるより面白そう超やりたい。

というわけでやってみました。

『マリオブラザーズ』の“殺し合い”

『マリオブラザーズ』というゲームは2人同時プレイが可能で、2人で協力して先に進むことができるんですが、対戦もできちゃいます。

その場合、ゲームの仕様上直接相手を攻撃することができないので、敵を利用して相手を“殺し”ます。そうさせるためにどうすればいいか考えながら遊ぶのが超楽しいから昔はしょっちゅうやってました。

また、「どこまでいけるか協力しようぜ」と始めても何かの拍子で自分が相手のせいで死んじゃったりすると「何すんねんゴルァあああああ!」とかいってそのまま対戦に突入するのは良くあること。また、相手に追い込みをかけてあともう少しでカメにガブッといってもらえるってときでも、ちょっとした自分の操作ミスで自分がガブリンチョされてしまうことも多々あってスリル満点。

そういうバランスが『マリオブラザーズ』の対戦のキモであり面白いところですね。

相手は次男

さて、「『マリオ』で殺し合いたいなぁ」と思っても相手はいません。あのころいっしょに遊んだあいつも今はオッサンになってどこにいるかもわかりゃしない。

そこで対戦相手として白羽の矢を立てたのが我が次男。

中学校の部活も引退し、夏休み前の半ドン授業でぼくの休みの日に早く帰ってきやがった。

「おい、『マリオ』やろうぜ」、『ゲームセンターCX』であの企画を観てから息子らには『マリオブラザーズ』の面白さを教えていたので「おお、いいよ」と二つ返事をもらいました。

さて、初めて見るとなかなかこれまた思い通りにいかない。

ベテランのぼくがシロウトの次男に圧勝しまくるかと思われましたが、勘の鋭い若さあふれる次男の動きにご老体のぼくが翻弄されることもしばしば。しかし何とかぼくも必死に老獪さを発揮して様々なゲスい殺し方を繰り出して対戦成績は一進一退というところ。

いやいや、楽しい。必死にクリアを目指す次男。それを阻止するぼく。よくできた『マリオブラザーズ』のシステムを使っての殺し合いは素晴らしい!シロウト相手だからって油断してたら勝てない。

え?お前がヘタになっただけだって?うーん、否定はできない(笑)

『マリオブラザーズ』に限らず、アクションゲームはもうキッツいですわ。

任天堂の真骨頂

しかし、ひっさしぶりに『マリオブラザーズ』の“殺し合い”をしましたが、改めてこのゲームのスゴさに触れた気がします。

前述ですが、ゲームの使用上対戦相手を直接攻撃することはできません。それなのに対戦できるシステムの懐の深さよ。しかも、成功と失敗は自分の操作と判断によってホントに紙一重。

タイミングで相手を寄り切りできたりできなかったり、そのときにもお互いのジャンプするタイミングによってあらぬ方向にジャンプしちゃったり、攻めにも守りにも使えるPOWブロックや、後ろから迫りくるファイアボールなど、すべてが“殺し合い”を想定してちゃんと作られてるカンジ。

これは『アイスクライマー』や『バルーンファイト』といった他の任天堂の2人同時プレイゲームにも引き継がれています。

こんな「2人で協力も対戦もできるシステム」をもったゲームなんて、任天堂しか作れなかったんじゃないだろうか。ていうか、宮本茂さんしか。

正に『マリオブラザーズ』は任天堂の、宮本さんの真骨頂といっていいゲームなんじゃないでしょうか。

最後に

ただ単に「次男とマリオした。楽しかった」って書こうと思ってたのに、なんか違うことになってしまいました。

ともあれ、宮本さんにはこういう「2人で協力も対戦もできる単純なアクションゲーム」をあともう1本だけでいいから作ってほしいなぁ。