どうも!コバヤシです。
ミドリガメと言えば日本で一番メジャーなカメといってもいいかも知れませんが、元々は日本のカメではありません。何で日本に広まったんでしょう?
ちなみに、2020年には今更ながら特定外来生物になっちゃって飼育や販売が出来なくなるそうですね。勝手だね。
ミドリガメがお菓子の景品に!
1966年、森永製菓がとあるキャンペーンを行いました。
「アマゾンの緑ガメをあげます!」とか言って、森永のチョコレート菓子のスキップチョコレートとチョコボールの景品として毎週3000匹、計10000匹のミドリガメが全国のチビッコに送られたのです。
ちなみに、このときのミドリガメは、今のミシシッピアカミミガメではなくて、コロンビアクジャクガメという種類のカメだそうです。
当時、日本で飼育されているカメといえばゼニガメ(クサガメ)とかイシガメで、地味でした(語弊あるなぁ)。そこへ、耳のあたりがオレンジ色で甲羅が緑色のカメの搭乗です。チビッコたちは大喜びして応募をしていたそうです。ちなみに、ミドリガメという名称もこのキャンペーンでわかり易いように付けられた名称だそうです。
実際に応募していた人のブログ記事を見つけました。
どうやら本当に子供たちにとって衝撃だったみたいですね。
増えるミドリガメ
このキャンペーンでブームになったミドリガメ、キャンペーンが終わってからも子供たちに人気のカメだということで、どんどん輸入され、どんどん飼育人口は増えていきました。
そして1970年になろうというころ、上野の不忍池で頻繁に目撃されたのを皮切りに、全国の河川や池などでミドリガメが目撃されるようになります。大きくなって飼いきれなくなったミドリガメが捨てられ始めたのでしょう。カメがサルモネラ菌を保有しているとする報道も1975年頃には行われ、カメの飼育放棄に拍車がかかったのもあるでしょうね。
こうして捨てられたミドリガメは、日本国産のカメよりも貪欲で力も強いため、在来種を駆逐して増えていきました。
連れてこられて捨てられて、ヨソモンだと罵られ
ミドリガメは、望んでもないのに日本に連れてこられ、邪魔だと捨てられ、病源だと罵られ、そして今度はヨソモンだと規制されます。
ミドリガメにしたら「何やねん知らんがな」といったところでしょう。人間って勝手だね。
みんなもカメに限らず動物は最後まで責任を持って飼育してくれよな!
ではまた。