世界最大の生物と言われて何と答えるか。
わかったアフリカゾウだ!確かにデカい!高いといえばキリンだけど、やっぱりデカいといえばゾウ!
ブブー!
違うのか!あっ海の中を忘れていた!クジラだ!シロナガスクジラ!これはデカい!なんたって体長が30mとかだもの!
ブブー!
正解はみなさん聞いたことあると思うんですけど、キノコです。オニナラタケというキノコ。
じゃあそのオニナラタケってのはどれくらいデカいのか。気になっちゃいますよね。
マルール国有林のオニナラタケ
(画像掲載元:Armillaria ostoyae - Wikipedia)
その世界最大の生物といわれているオニナラタケは、アメリカのオレゴン州にあるマルール国有林という場所にあります。ここに広くナラタケの群生地があり、それらを調べてみるとすべて同じDNAを持っていることがわかったとのこと。これでこれらのオニナラタケは1個の個体だとみなされるというわけです。
子実体と菌糸
普段食べているようなキノコというのは、実は「子実体(しじったい)」という胞子をつくる器官で、本体は地中や落ち葉の下などに広がっている「菌糸」という部分だそうです。
菌糸は、細い糸のようなものが枝分かれして広がって作り出したコロニーで、それらから子実体がニョキニョキと地上に出てくるんですね。その出てきた子実体を一般的に「キノコ」と呼んでいるわけですが、それらがすべてひとつの個体だというわけです。
東京ドーム約190個分!
ではマルール国有林のオニナラタケの群生地の大きさってどれくらいなんでしょうと思って調べてみると大体9㎢だとか。単純に考えると3キロ四方くらい?デカい。
ただし、この数字は色んな情報を調べてみるとまちまちだったりします。
昔のナショナル・ジオグラフィックの記事に「Covering 2,385 acres of Malheur National Forest, Oregon, it’s our largest organism, 」という記述もあったらしいんですが、この記事ももう無いようです。ザックリ訳すと「オレゴンのマルール国有林のうち2385エーカーを占める最大の有機体。」。2385エーカーは大体9.5㎢ですから、まぁそんなもんなんでしょう。
これを日本人得意の東京ドームで換算すると、東京ドームは0.0467㎢なので、大体190個分ということになります。
デカすぎ!
最後に
まぁとにかく、世界最大の生物は世界最大というだけあってデカいですね。こんなのが意思を持ったらどうしましょう。
ちなみに、このマルール国有林のオニナラタケは名前がつけられていて、「The Humongous Fungus」というそうです。訳すと「めっちゃデカいキノコ」。そのまんまやん!