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キンモクセイはトイレの香り

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先日、群馬県の赤城山の麓あたりを仕事で若い同僚と2人で歩いてたんですが。

その辺の家には何故だかわからないけどキンモクセイ(金木犀)を植えているところが多く、ちょうど季節なのであの独特の強く甘い香りが漂っていました。

「キンモクセイはトイレ」「えっ?」

キンモクセイの香りを嗅いでいるうちに、その若い同僚が言いました。

「自分、キンモクセイのニオイって好きなんですよねー」

そう言われたぼくは即座にこう返します。

「は?キンモクセイはトイレのニオイやん」

そしたら若者がこういうのです。

「えっ?」

どうやら本気でわからない様子。

「だって、今はちゃうけど、昔はトイレの芳香剤ったらキンモクセイの香りやってん。ピコレットとか」

「それはラベンダー」

「いやいやキンモクセイ」

なにこの不毛な会話。

とはいえ、まぁ今はキンモクセイではないことくらい知ってますけどね、だってキンモクセイの香りの芳香剤なんて売ってないもの。

しかし、ぼくと同世代の人は分かるはずです、「キンモクセイはトイレのニオイ」。

キンモクセイとトイレ

トイレの消臭元 キンモクセイ 芳香剤
(画像掲載元:https://amzn.to/3jQm4uN

というわけで、ぼくらの子供のときはトイレの芳香剤といったら何といってもキンモクセイだったんです本当です。

じゃあなぜトイレの芳香剤にキンモクセイの香りが使われたのかと言うと、昔は実際にトイレの側にキンモクセイを植える家庭が多かったからです。そしてなぜトイレの側にキンモクセイを植えたかというと、それこそ芳香剤としての役目があったからです。

汲み取り式のトイレが多かった時代、当たり前ですけどトイレは悪臭を放つものでした。そんな臭いトイレを憂いた人々は、その悪臭を打ち消すために、より強い香りをぶつけることを思いつきました。

そしてその強い香りの持ち主こそ、キンモクセイ。あの強く甘い香りこそ、トイレの悪臭に打ち勝つニオイだったのです。

そのイメージを踏襲し、水洗トイレが普及したあともトイレの芳香剤にキンモクセイの香りが採用されたらしい。つまり、キンモクセイ=トイレというイメージは昔っからの歴史あるイメージなのです…ということらしい。

もう、ぼくら世代から上の世代の人々はキンモクセイを嗅ぐと反射的にトイレを連想するのです。

 

現在生き残っているキンモクセイのトイレ用芳香剤

ちなみに、即座にトイレを連想させるようになったキンモクセイが可哀想になったのか、メーカーはキンモクセイをトイレの芳香剤の定番の地位から引退させ、その後トイレの芳香剤の香りの主流になったのはラベンダーでした。

そのラベンダーも次の世代には「トイレのニオイ」のレッテルを貼られるようになってるらしいですけど。

で。

主流から外れたとはいえ、今でもキンモクセイの香りのトイレの芳香剤はないのか、と調べてみたら、ありました。

小林製薬の『トイレの消臭元』と『トイレのサワデー』。

どうやらこの2種類のみ。

小林製薬以外はトイレのキンモクセイから撤退してしまっているんでしょうか。散々世話になっておいて用がなくなったらポイですか。ヒドイ。

ちなみに、部屋の芳香剤や香水やコロンなどではキンモクセイの香りはまだまだ現役っぽいですね。トイレのイメージを払拭したいんでしょうか。知らんけど。

最後に

というわけで、一定の世代以上の人にとってはキンモクセイと言えばトイレなんですピコレットなんです。

その辺は若い人には知っておいてもらいたい。

だからといってジジババ扱いはしないように。