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ペストマスクのくちばしの中身

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マスクマスクマスク…なんだかマスクの話題が引っ切りなしに現れているので、ぼくもマスクの話を。

しかし、「ネットで買えるようになってきた」なんて有用なハナシはブログ仲間のとまじぃさんが『とまじ庵』で記事にしている模様。

そんな役に立つ話題は他の人に任せて、ぼくは何を書きましょうか……そうだなあ、ペストマスクの話なんてどうでしょう。

わかりますよね?ペストマスク。

ペスト医師のペストマスク

ペストマスクは、パンデミックを発生させ世界中で恐れられたペスト(黒死病)の患者を専門的に治療していた医師(ペスト医師)が顔に付けていたマスクです。あの、鳥の顔みたいなやつ。

ペスト医師 ペストマスク
(画像掲載元:ペスト医師 - Wikipedia

なんとも不吉な見た目ですよね。こんな格好で「ペストを治すゾ~」とか言って近づいてこられても怖いと思うんですけど。

ペスト医師は、当時大流行していたので多くのペスト患者を抱えた都市に雇用されて都市から報酬を得ていましたから、確実に儲けられるということで、確実にカネをもらうためだったり二流すぎて他の土地で医師としてやっていけなくなった人がいたりして、そういう人は治療に失敗しちゃったりとかが多くて不吉なイメージになったのかもしれません。もちろん、使命感をもって自己を犠牲にしてでも人命を助けたいって人もいたでしょうけども。

そして、その不吉なイメージを決定づけているのはやっぱり鳥の頭のようなペストマスクでしょう。

ペストマスクのくちばしには何が入っているのか

じゃあなぜペストマスクは鳥の頭のような形をしているのかってことなんですけど、もちろん人々を不安がらせるためではありません。

あのくちばしの中には、ちゃんとあるモノが入っていたのです。

当時、ペストは、というか悪い病気は、悪い空気(瘴気)がもたらすものだと考えられていました。だから、そういう病気の患者に近づく医師たちはには瘴気対策をしなければならなかったんですね。

そこで、このマスクの形です。くちばしの部分にハーブを詰め込み瘴気から身を守ると考えていたそうです。

ちなみに、詰め込まれていたのは、アンバーグリス、バームミント、ショウノウ、クローブ、 アヘンチンキ、没薬、バラの花びら、エゴノキなどだそうです。

このマスクを考案したのはフランスの医師シャルル・ド・ロルムだと言われていますが、彼は「長さ15センチのクチバシのような形で、中に香料を入れていた。穴は鼻孔近くの左右に1箇所ずつの2つしかなかったが、呼吸をするのには十分だった。クチバシに仕込んだハーブの香りを、吸い込む空気にまとわせることができた」と書き残しているそうです。

まぁ、17世紀18世紀の話ですからね。そうなっちゃいますよね。

カズレーザーのペストマスク見つけた!

ところで、ペストマスクと言えば、芸人のカズレーザーさんが付けてたとかでSNSで話題になってたの知ってます?

「赤いペストマスクかっこエエ!」となった赤好きのぼくは、これをネットで探してたんです。見つけたら買おうかな、きっと買っちゃうかな、なんて思いつつ。

そしたら、見つけたんです。Amazonで見つけた!もし赤いペストマスクが欲しい人がいたら要チェックですよ!

恐らくこれで間違いないと思います。模様とか目の格子とかも一致してるように見えますから。やっぱ赤いのカッコイイですね。

最後に

というわけで、カズレーザーさんの話は完全に余談でしたが、ペストマスクのくちばしの部分には香料(ハーブ)を入れていた、それは悪い空気(瘴気)から身を守るため、というお話でした。

一応言っておきますけど、これを買ってハーブを詰めてもコロナ対策にはならないので勘違いしないようにお願いします。