クイズ番組が好きで、『アタック25』に応募しまくっても、全然呼ばれないぼくです。
本当にクイズ番組が好きなんですけど、それは子供のころからで視聴者参加型番組も、タレントが回答する番組もよく観てましたし、未だに観てます。
数あるクイズ番組の中でも、印象に残るクイズ番組のひとつ、『クイズダービー』。大橋巨泉さんが司会で、「倍率ドン!」「さらに倍!」とかやってたやつですね。
その『クイズダービー』について、面白い記事がありました。
司会の大橋巨泉さん、プロデューサーの副島恒次さん、“三択の女王”竹下景子さんが座談会というカタチで、当時を語っている面白い記事です。
あまりに面白いので、ここに要約しておきたいと思います。
クイズダービーとは
出場者が解答者の中から正解すると思う解答者1人に自分の持ち点を賭けて、得点を増やしていく競馬形式のクイズ・ゲーム番組である。言い換えると、誰が正解するかを予想するクイズ番組である。
クイズに回答するのはタレントの解答者の方々で、一般出演者は正解する回答者を予想して正解すると倍率に応じてお金をゲットしてましたね。
座談会要約
元になったのはカナダのクイズ番組
大橋巨泉さんがたまたま観たカナダのクイズ番組が元ネタだそうです。番組の最後に「答えは教えてあります」とかテロップが出たのですが、巨泉さんは「これをガチンコでやったら面白いと思い、TBSに「これやろう」かけあったとのこと。
最初は解答者6人、出場者4チームだった
解答者も出場者も1組ずつ多く、さらにオッズも藤村俊二さんとゲスト、そして巨泉さんの3人で決めていたそうです。オヒョイさん、そんなことしてたのか…。
そのため、ルールが複雑で理解してもらえず、視聴率4%もたたきだしたとか。
打ち切りの危機
数字が取れないので打ち切りの話も出ましたが、解答者5名、出演者3チームに減らし、オッズも巨泉さんの独断としてルールを簡略化。それが当たり、人気番組に。
篠沢教授の採用裏話
面白い受け答えで人気だった1枠の篠沢教授。採用の際の模擬テストの成績も悪かったそうですが、話が面白いから採用されたそうです。
初代3枠は黒鉄ヒロシ
解答者が5人になってから、1枠が大学教授、2枠がベテラン女優、3枠が漫画家、4枠が女子大生、5枠がゲストになっていましたが、はらたいらさんの前の初代の3枠は黒鉄ヒロシさんで、連勝後の簡単な問題でコケて賭けた人を裏切っていたから巨泉さんは「裏切り狸」と呼んでいたとのこと。
宇宙人・はらたいらの素顔
2代目3枠のはらたいらさんは何でも知ってて何でも答えるので、ついたアダ名は「宇宙人」。漫画のネタのために日本中の新聞、雑誌を片っ端から専門スタッフをおいてスクラップしていたそうです。
クイズを作っていた作家の中には景山民夫も
クイズを作る作家は15人。その中にはのちの直木賞作家・景山民夫さんもいました。それぞれ15本から20本のクイズを作り、その中から放送に使う8本を決めていたとのこと。
解答者のプレッシャー
最終問題で賞金を10万にのせるため、全額を自分に賭けられたときはすごいプレッシャーだったと竹下景子さんは語っています。
生放送ではなかったが編集は一切なし
『クイズダービー』は収録でしたが、いわゆる「撮って出し」で、編集せずにそのまま放送していたとのこと。なのでやらせは一切なし。
巨泉さんのオッズの決め方
収録直前15分前に実際に巨泉さんが解答してみて、その感触で本番中のオッズを決めていたそうです。
作家の首を絞めた和田アキ子
ゲストで出演した和田アキ子さん。「答えを教えろ!」と作家の首を絞めたことがあるそうです。それでも断ったとのこと。
2枠が若返ったワケ
元々、2枠がベテラン女優、4枠が女子大生でしたが、4枠の女子大生の竹下景子さんが番組が続くうちにベテラン女優になったため、入れ替わったそうです。宮崎美子さん、斉藤慶子さんなどが座りましたが、2枠といえばやっぱり井森美幸さんですね。
まとめ
当時、実際に『クイズダービー』を観ていた人には興味を持っていただけるんじゃないでしょうか。
やらせについては、はらたいらさんの余りに高い正解率に疑ったりしましたけども、「ガチンコ」というこだわりが強く感じられるこの座談会をみると、やらせは無かったと信じられます。
こんな面白いクイズ番組ができれば、また観ようと思うんですけどねぇ。