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『鮫島事件』について子供たちに説明してたらあのころのネットのアングラな高尚さが懐かしくなった

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ウチの子供らが、いきなりそれぞれぼくに「『鮫島事件』ってナニ?」と聞いてきました。

は?鮫島事件?鮫島事件ってあの?何で子供らが一斉に鮫島事件のことを聞いてくる?と頭の上に「?」をフワフワ発生させていると、なんでも映画になるらしい。『鮫島事件』が。

真・鮫島事件
(画像:https://youtu.be/rKHwPX-vHegより)

マジかいや!なんて思いつつ、かいつまんで教えたら「ナニソレ」とか言われてしまいました。「ナニソレ」と言われても、それはお父さんにもよくわかりません!

『鮫島事件』とは

ところで、みなさんは『鮫島事件』ってご存知なんでしょうか?

おそらく「知ってる!懐かしい!」と言う人は20年以上ネットにドップリ浸かってるオッサンだと思うんですけど。

『鮫島事件』とは、なんというか、おそらく架空の事件で、要するにいわゆる都市伝説のようなものと言えばいいでしょうか。

「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」という2001年5月に立てられた2ちゃんねるのスレッドを発端とし、どんどん書き込みがなされて「何等かの真実が隠ぺいされていて絶対に語ってはならないとされる、誰もが口をつぐむあの事件」というテイで実体がないのに語り継がれていき、人が死んだだの公安が絡んでいるだのという肉が付け足されていきました。

今でも時折、知らないけど耳にした人が「『鮫島事件』ってなに?」という書き込みをしてオッサンたちが盛り上がってしまう現象は見られますよね。頑張ってるなオッサン、と嬉しくなりますが。要は「真相を知ろうとすると何が起こるか分からないヤバい案件」というネタですね、『鮫島事件』というのは。

……表向きは、そういうことになっていますよね………。

『鮫島事件』映画化!

そんな『鮫島事件』が映画となるそうです。それを知った子供らが一斉にぼくに聞いてきたというわけですね。

映画のタイトルは『真・鮫島事件』で、『2ちゃんねるの呪い』『トモダチゲーム』などの永江二朗監督がメガホンをとり、主演は武田玲奈さん。11月27日より公開だそうです。

この『真・鮫島事件』は、高校時代の友人と恒例のリモートの部活会をした若者たちのひとりが変死してしまい、そのことから主人公が『鮫島事件』の呪いに巻き込まれていく、という内容らしい。

まぁ、これまでにも『鮫島事件』を扱った永江監督だからして、事件を扱うのはお手の物でしょうから、安心して観られそうですね。

『鮫島事件』をネタにするのは難しい

で、今回、子供たちに『鮫島事件』について説明しながら「なんとかブログに書いてしまおう」と思ってこうやって書いてるんですが、本当は『鮫島事件』をちゃんと『鮫島事件』として書こうと思ってたんですよ。ちゃんと、というのは、都市伝説ネタとして、ちゃんと。

でも、難しい、それ。

「子供たちに分かる部分だけ教えちゃったけど、大丈夫だろうか…」とか「口にするのも恐ろしいのでモゴモゴしてしまった」とか、今さら書いても白々しいしつまんない。どうやったらあの『鮫島事件』を『鮫島事件』として書けるかという知的センスが問われる場面で、ぼくにはそんなセンスなどないということがわかっただけでした。

あのころの2ちゃんねらーはよくあれだけハイパーリアリティとして作り上げたなぁと感心さえしちゃいました。みんなで刑事になり、そして共犯にもなって情報を共有して架空の事件を作り上げる、それは知的センスに溢れ高尚なゲームだったように思います。当時の2ちゃんねるのアングラな雰囲気や洒落を好む気風などが生み出したといっていいんでしょうけども、現在の“健全な”インターネット上では絶対に出てこない話でしょう。

『鮫島事件』という“ゲーム”に参加できるほどではない自分を鑑みつつ、なんというか、あのころのインターネットをしきりに懐かしむことになってしまいました。

最後に

さて、今さらなカンジもする映画『真・鮫島事件』ですがヒットしますかねぇ。逆に若者には新鮮なのかな?

ところで、こんなふうにネット上のネタというテイで『鮫島事件』を書いてしまってるぼくですが、ちょっとだけ「本当だったりして」と思いたい部分もあって、もしかしたら書いたらヤバいことになったりして…。

おや?誰か来たようだ…。