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世界三大美人はクレオパトラ、楊貴妃、小野小町ではない

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一般的に、世界三大美人といえばプトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラ、唐の皇帝玄宗の皇妃である楊貴妃、そして日本の平安時代の歌人小野小町です。

いつどこで覚えたのか全然定かではないんですが、そう言われています。

しかし!

実は小野小町は世界三大美人に入らないという話もあります。小野小町を入れるのは日本だけで、世界的にはギリシャ神話に登場するヘレネが入るんだという説です。

世界三大美人

世界三大美人とは、世界史上において特に美しかったとされる三人の女性のことで、世界三大美女とも呼ばれ、冒頭に書いたように一般的にはクレオパトラ、楊貴妃、小野小町だと言われています。

小野小町
(小野小町 画像掲載元:小野小町 - Wikipedia

世界三大美人が日本で知られるようになったのは明治時代からです。日本人に日本には江戸時代から「寛政の三美人」とか「明和の三美人」として美人を三人にまとめる文化がありましたから、明治以降の国際化に伴い「世界三大美人」というものも日本人に浸透していったんでしょう。

世界三大美人に小野小町は入らない

しかし本当は世界的には小野小町ではなくヘレネが入るらしいです。

確かに、「世界」と銘打つからには世界的に有名である必要がありますが、クレオパトラ、楊貴妃、ヘレネはともかく、世界中で知られている人物だとは到底思えないので三大美人に小野小町が入ってるのは不自然ではあります。

そもそも、世界三大美人なんていうのは日本人が勝手に作り出したものだという説もありますし。それが世界に広がったんでしょうか。

なんというか、その成立は曖昧ですね。まぁ、いつどこで生まれたか分からない俗説っていうのは明らかですから、そんなことはどうでもいいのかもしれません。

小野小町が世界三大美人に入ったわけ

というわけで、小野小町が本当の世界三大美人だろうがそうじゃなかろうが、日本では世界三大美人に入るのです。

ではなぜ、小野小町が世界三大美人になっているのか。

この言説が日本でメディアに取りざたされるようになったのは明治時代ですが、それは日本が諸外国列強に対抗しようとしている時期です。日清・日露戦争も目の前です。

そういった時代に、高まっていったのは「ナショナリズム」。簡単に言うとみんなで「日本はスゲェんだぞ」と思わなければならなかった。そういった時代ですから、「世界三大美人」にも日本人が入らなければならなかったわけです。

そこで白羽の矢が立ったのが小野小町。当時は短歌が流行っていて「古今和歌集」にも注目が集まり、そこに載ってる小野小町は美人だったという伝説がすでにありましたから、うってつけの人物だったのでしょう。

最後に

まぁ、世界三大美人に誰が入ろうと入ってなかろうとなんでもいいよ、とは思いますが、こうやってまとめて表記され興味が持たれ、その人物の背景に好奇心が向くというのは悪くないことです。

それにしても、クレオパトラと楊貴妃と並べると、どうにも小野小町は弱い。確かにヘレネあたりを入れておくほうが座りがいいカンジはしますが、日本人としては日本人がそこに入っておいてほしい、というのは分かります。