マンションやアパートに住んだことがある人なら、ベランダを仕切っている板を知っているでしょう。
隣室との間に置かれ、「非常の際は、ここを破って隣戸へ避難して下さい」とか書いてあり、「隔て板」とか「仕切り板」とか「蹴破り戸」とか「隔板(かくはん)」とか「ベランダ隔て」とか「戸境壁(こざかいへき)」とか呼ばれるやつです。
ちなみに文言が書かれている方に避難ハッチなどの避難器具があるので、逆側のを蹴破って追い込まれることのないように気をつけましょう。
表示側は自分の退路を確保するために普段からなにも置かないようにするのはもちろん、逆側は逆側でそっち側の隣人が避難してくるので、そっちもものを置いたりしないのが常識です。ええ、常識です。
天真爛漫な人々
で、ぼく及びぼくの家族はやっすい集合住宅の2階でひっそりと生活しているわけですが、隣の静かな老夫婦が引っ越していってしまい、新しい家族が最近入って来たのです。
その家族が、一家そろってなかなか天真爛漫な人々で、周りを気にしないというか、天真爛漫すぎて「ん?」ってなるくらい。仲も良く、いっつもワイワイワイワイ隣に聞こえるほどの大声でしゃべったり、テレビの音量がでかかったり、足音が大きかったり、音楽がまるっと聞こえたりしてなかなか愉快。
ぼくも、機嫌が悪いときはムッとしちゃうものの、集合住宅に住んでる以上うちも迷惑かけてることがいっぱいあるし、お互いさまというかお互い我慢しましょうやというスタンスなので別段注意しようと思ったこともありません。音関係は特にしょうがない。
おそらく、迷惑をかえりみずというわけじゃなく、本当にものを考えることができるのがひとりもいないような何も考えてない家族なので気付く気付かない以前の問題であり、我慢できるところは我慢してやる。
仕切り板の前にものを置くな
で、さっきベランダに出てせっせと洗濯物を取り込んだりしていたところ、その隣人側の仕切り板が何となしに目に入ったんですが、あれ?ってなったんですよね。
仕切り板の下に何かが見える…。
テメーら何か置いたな?
申し訳ないけどちょっと覗いてみると、物置を置いてやがりました。高さはそんなにないものの、下の板の高さくらいまで。基本的に仕切り板は上下2枚のうち下が蹴破れるようになってるので、完全に邪魔です。
ウチの家族をころすき?
しかしおそらく、そういう人たちなので、「やったー幅もちょうどピッタリ収納が増えてハッピールンルン♪」としか思ってないんでしょう。
それにしても、お里が知れる人たちです。お父さん、金曜夜は夜ふかししてリビングで寝落ちしてるイビキが毎週聞こえるよ。
最後に
まぁ、イザとなりゃ容赦なくブチ壊してやりますけど。ぼくと息子どもが全員いないときが心配だなぁ。
しかしこれは、命に関わることなのでちょっと優しく言ってやろうとも思ってますけど。優しく、優しく。