ぼくの父方の婆ちゃんは、東京生まれの東京育ちでチャキチャキの江戸っ子で、とにかく死ぬまで元気で、病気一つせずコーラをガブガブ飲み、歳を誤魔化して80すぎまでバリバリ働いてたりしてました。
そんな婆ちゃんのことで、思い出したことがひとつ。もう亡くなってますけど。
醤油er
元気な元気な婆ちゃんは、醤油が大好きでした。とにかくなんにでも醤油をかける。
「えー?目玉焼きにかけるものー?ご飯だと醤油でーパンだとソースかなーフフフ」なんてクソ理論など軽く吹っ飛ばしパンでも目玉焼きには醤油。
アジフライにも醤油、トンカツにも醤油、カレーにも醤油、天ぷらにも醤油、キャベツにも醤油、とにかく何にでも醤油。
正に真の醤油er(ショウヤー)でした。漬物だって醤油だぜ!?ってこれは当たり前。
やっぱりソースに流れがちな大阪産のぼくにとってはそれはすごい新鮮で、そんな婆ちゃんがとてもカッコ良く見えていました。とくに、ぼくにとってはソース一択だったトンカツやカレーに醤油をかける様は、何て言うか粋で憧れでしたね。
カレーに醤油、どう?
なので、「ちょっと!塩分摂りすぎやしオカシイ」とオカンに言われようとも、しばらくは何にでも醤油をドバドバかけてました。友人にもからかわれたりしましたが「フッ、わかってねーなー、これが粋ってモンよ」とか、そんな言葉遣いは知らんけどもそんな気分で醤油をかけまくりましたね。
特にカレーに醤油は合うし、ウマい!
おおよそソースをかけるものに醤油をかけると超ウマいんですけど、これってもしかして関東では割と当たり前?今までにもあんまり見たことないけど。醤油erの婆ちゃんに衝撃を受けた関西人のぼくとしてはその辺が良く分からないんです、実は。
まあいいや。
いかがですかみなさん?カレーに醤油などは。
カレー専用醤油
ここまで書いて何気なく調べてみたら、あるのな!カレー専用醤油、あるのな!知らんかった!
これをかけると一晩寝かせたようなマイルドなコクが出るといいます。しかし、原材料・成分を見てみてビックリ。
醤油、米発酵調味料、ウスターソース、食塩、香辛料、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、(原材料の一部に、小麦、大豆、りんごを含む)
ウスターソース入ってるやん!
それに、かけるとマイルドなコクが出るとか、そんな隠し味的じゃダメなんです。カレーと醤油が口の中でケンカするくらいのガチの醤油じゃなきゃ!
カレー専用醤油って割と種類があるんですけど、割と全部そんなカンジです。残念。
これが一番醤油っぽいかも。
てかこれも「まろやか」って書いてあるけども。
最後に
カレー専用醤油は婆ちゃんにも試させてあげたかった、とか思ったけど「やっぱり普通の醤油がいい」とか言い出すだけだったかもしれない。
各メーカーさんは、カレーと醤油がケンカしつつもお互いの良さを消さないカレー専用醤油を作っていただきたい、とか無茶を知りつつ期待しつつ。