ぼくの母親は京都の丹後地方の出身です。京都の日本海側なのですが、有名なところでは日本三景のひとつ、天橋立があります。母親の出身地はそれよりも西側、兵庫県との境なんですけども。
その、京都の丹後地方の郷土料理に「ばらずし」があります。丹後のばらずし。知ってます?
だいぶ昔に『食いしん坊!バンザイ』で太陽神も食べてました。
丹後のばらずしって?
京都の丹後地方の家庭料理で、祭りや祝い事、友達が集まったときなどに作る郷土料理です。
サバのおぼろが混ぜ込んであるのが特徴で、その他、味付きのしいたけ、錦糸たまご、カマボコ、紅ショウガ、そしてグリンピースも載せて作ります。
(画像:漱石の猫 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93004422による)
なんか動画を見つけたのでご覧ください。
これが、ウマいんですよ。なんせサバのおぼろが絶品。これは食わなアカンやつですよ。
帰省するたびに食べてた
ぼくのオカンの実家(ぼくのばあちゃんち)へは夏休みのお盆の時期に毎年帰省していたのですが、そうするとおばあちゃんはこのばらずしを作って待っててくれるわけです。そして「おいしいおいしい」とか言って食うわけです。
次の日に親戚の家に行ったりするわけですが、そしたら「良く来たなぁ」とか言って昼飯にこのばらずしが出るわけです。「おいしいおいしい」言ってたべるわけです。
次の日は神社のお祭りだーとか言ってこのばらずしが出るわけです。さすがに飽きてきてます。でもやっぱ「おいしいおいしい」と食べます。
次の日は、墓参りで人が集まったりなんかして、このばらずしが出るわけです。完全に飽きてるわけです。でも仕方なく「おいしいおいしい」と言って食べるのです。
多少誇張してるけど、ホンマにこんなカンジで食ってますよ。今はどうか知らんけど。
ぼくとぼくの妹は、このばらずしを「ばあちゃんずし」と呼んで気に入っていました。飽きるけど。
味の再現を諦めたオカン
あまりにぼくらが気に入ったもんだから、これまた小さい頃から食べてきているオカンがぼくらのためにこの「ばあちゃんずし」を作ってくれたことが何度かあります。
でも、ばあちゃんが作った味になったことは一度もありませんでした。オカンも、ばあちゃんがやってたとおりにやってるんですが、何かが徹底的に違いました。それが何かは、ぼくもぼくの妹もオカンもわかりませんでした。
恐らく、決めてはサバのおぼろなんです。これの味付けと煮かたで味は変わってくると思います。
そんな丹後のばらずしを食べてもらいたい
本当にウマいのでいっちょみなさんにも食べてもらいたいと思うのですが、ワザワザ現地に行っていただくわけにもいかず、Amazonにも無く、楽天にも……ナニ?ある?楽天で見つけた?え?ノムさんのばらずしが?ノムさんってあのノムさん?そうだ故・野村克也さんは丹後の峰山出身だもんね!
おおー、ホントだーあるんだー。これでみんなにも食べてもらえるー(棒読み)。
でもホンマにウマいので興味のある方は試してみてください。ぼくとぼくの妹にとって懐かしい味ですので。