ぼくは大阪生まれで心はいつまでも大阪人なれど、子供の頃も含めると埼玉に住んでる期間も相当なオッサンです。
なので、ぼくは自分のことを関西文化も関東文化もよく知っているハイブリッドな脳を持つ高等な人間だと思ってたんですが、48年間も関西と関東を行き来して生活しているのに未だに知らないこともあるもんですね。
今日は、ネットをウロウロしていていわゆるまとめページってやつで他人丼が関西ローカルだってことを知りました。知りましたというか、確認しました。そういえば、同じ料理をこっちでは開化丼とか言ってる気がする。というか、言っている。
関西ローカルな他人丼
（画像掲載元：他人丼（牛肉の卵とじ丼） by masayukiz 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが324万品）
他人丼は鶏肉以外の肉（主に牛肉、たまに豚肉も）をタマネギとかといっしょに割下で煮て卵でとじてどんぶりごはんに載せたどんぶりメニューです。
鶏肉を煮て卵でとじれば親子丼じゃないですか。その鶏肉が他の肉に変わっちゃうから他人丼ってわけです。安直なネーミング…。「親子丼」に対して「他人丼」とかよくもまぁそんなダサい言い回しを恥ずかし気もなく言えるもんです……とは思いません。
ぼくはそんなネーミングをしちゃう関西人の気質をいつまでも愛している大阪人なのです。
「鶏肉と鶏卵で親子やろ、鶏肉が他の肉になったら親子ちゃうやん他人やん。だから他人丼やん」
もう、なんの異論も差し挟むことができない完璧な正論じゃないですか！
ちなみに関東では同じどんぶりを開化丼と言いますよね。畜肉を食べる文化が文明開化とともに日本に定着したからそんな名前で呼ぶとかいいます。
センスありますよね。開化丼。でも何というか、味気ないよねフフン。
他人丼、開化丼という言い方はぼくは両方とも知ってたんですが、イザ「他人丼は関西ローカル」と言われると「えっ！？ああ、そうか。そういうことになるのか…」とちょっとビックリした次第です。
近畿地方の卵とじどんぶり
関西には他にも卵でとじたどんぶりはあって、かまぼこを卵でとじた木の葉丼、油揚げを卵でとじた衣笠丼、天かすを卵でとじたハイカラ丼、わかめとタケノコを卵でとじた若竹丼とかは他の地域ではあんまり見ないかもしれませんね。
関西は卵とじ丼の宝庫やー！
なんで関西で卵とじ丼が多く開発されたのか考えてみるに、どんぶり物ってうどん屋やそば屋の定番メニューだったりするじゃないですか。で、大阪のうどんってコシがまったくないクタクタな上に出汁文化でスープの味が薄いのでうどん一杯じゃ物足りないんですよ。そこでもう一品、濃い目の味のご飯もいっしょに食べたいってなったんじゃないでしょうか。知らんけど。
足らんねやったら肉も食え、肉をごはんに載せたるわ、ついでに卵もどうや、卵でとじたるわ、贅沢やなーってなもんです。知らんけど。
最後に
なんてことを書いてたらオカンが作った他人丼を食べたくなってきてしまった…。
まぁ、作るのもそんなに難しいものじゃないし手間もかかんないので、気になる丼はみなさんも作ってみたらいかがでしょうか。木の葉丼とか、滅茶苦茶ウマいですよ。
