先日、ウチの次男に聞かれました。
「テレコってどういう意味?」
聞けば、以前テレビでダウンタウンの浜田雅功さんが「テレコになっとる」とか何とか言ってたのが引っかかってたらしい。
そういえば、大阪出身埼玉在住のぼくも会社で普通に使って「?」とかなられたことがあります。
「テレコ」って、関西圏以外では馴染みの薄い言葉なんですね。関西ではビジネスシーンでも普通に出てくるので他の地域の人も覚えといて損はないかもしれません。
テレコ
というわけで、「テレコ」という言葉について書いていこうと思います。
その意味や語源や使い方を理解し、目指せアナタもテレコマスター!
テレコの意味
まずは意味ですが、ササっと便利なWikipediaで見てみると、「近畿方言で、交互、互い違い、逆、あべこべなどの意。」とあります。
ちょっとズレてるのも「テレコ」といいますが、まったく違って真逆になってる状態も「テレコ」と言います。例えば、シャツのボタンを一段ずつズレてかけてる場合も「シャツがテレコ」ですし、裏表で着ちゃってる場合も「シャツがテレコ」です(前者は「ボタンがテレコ」とも言いますが)。
その辺は慣れないと分かりづらいかもしれません。状況を見て意味を取っていきましょう。
テレコの語源(由来)
語源については、元は歌舞伎から来た言葉だというのが有力です。
歌舞伎で「二つの違う筋を一つの脚本にまとめてそれぞれを関連付けて一幕ごとに交互に進めていくこと」を「てれこ」と言っていたみたいで、そこから来ていると。
「てれこ」という言葉自体には、「手を加える」という意味の「手入れ」に「こ」という接尾語が付いた「ていれこ」が変化したという説、「手を入れて交互にする」の略語だという説があるみたいですね。
あとは「テープレコーダー」から来たという説もあるみたいですけど、元が歌舞伎の言葉なのでこれはなさそうですね。
テレコの使用例
意味や語源はわかった、じゃあ積極的に使っていこう!と思った方のために、用例を載せておきます。
ちょっと「テレコ」で検索すると、関西弁だと分かりにくいからと標準語で書いているサイトが多いんですが、そうなると「テレコ」の居心地がめっちゃ悪そうなので、当サイトはちゃんと関西弁で書きます。安心ですね。
では、どうぞ。
- 「そのTシャツテレコになっとんで!」…裏表に着ている。あるいは、前後逆に着ている。
- 「このコード、テレコやがな!」…入力と出力が逆に挿し込まれている、等。
- 「こことここ、数字がテレコになっとるから計算合わへんやん!」…エクセルにて。
- 「お前、靴下テレコやがな!」…左右逆に履いてる。
こんなカンジでしょうか。イザ考えてみると適切な例がなかなか出てきませんね。いいのが出てきたらリライトしていきましょう。
最後に
関西人にとっては自然に出てくる言葉ですけど、日常的に会話で使ってない地域の人には分かりにくい「テレコ」。
無理して使う必要なんてまったくありませんけども、ビジネスの場では割と頻繁に出てきたりするので、もし大阪に出張とかなったときには覚えておくと役に立つかもしれません。