どうも!コバヤシです。
やりましたね!ヤクルトスワローズの山田哲人選手!
プロ野球セ・リーグの全日程が終了して、山田哲人選手が打率.304、本塁打38本、盗塁30個の成績で2年連続のトリプルスリーを達成しました!
→ヤクルト山田、史上初の2年連続トリプルスリー!DeNA筒香2冠 ― スポニチ Sponichi Annex 野球
野球知らない人はいまいちピンと来ないかも知れませんが、これはものスゲーことなんですよ。
トリプルスリーって?
日本では「3割30本30盗塁」とそのまんまな呼ばれ方だったんですけど、いつのまにかトリプルスリーなんて呼ばれるようになりましたよね。
まぁ意味はそのまんまで、同一シーズンに打率3割、ホームラン30本、盗塁30個を達成することなんですけども、これがまぁ難しい。
通常、長打力のある選手は走れなかったりしますし、走れる選手は長打を打てなかったりしますからね。攻撃面でオールラウンダーであることが求められるので、達成が難しいのは当然です。
2年連続は日本プロ野球史上初
山田選手は去年も福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手とともに達成していますから2年連続ということになるんですけども、これが日本プロ野球史上初の快挙なんです。
2年連続して達成するのが難しいのは当然のことで、それはトリプルスリーを達成するほどの打者なら徹底的に警戒されてマークされることが原因でしょうね。厳しいコースにばかり投げ込まれてホームランが減り、塁に出ても徹底的に牽制されたりウェストされたりするから盗塁が減る。
そんな状態なのに達成した山田選手のすごさよ。
ちなみに、去年のように2選手が同一シーズンに達成したのは65年ぶりで、1950年に松竹ロビンスの岩本義行と毎日オリオンズの別当薫が達成して以来ですね。
あと少しでトリプルスリーを逃した選手
1950年に川上哲治が29本塁打で、青田昇が29盗塁で涙をのんでいます。誠に惜しい。
しかし、トリプルスリーを逃して一番「惜しい!」と言えるのはやっぱり長嶋茂雄でしょう。
1958年、長嶋茂雄のルーキーイヤーです。この年、長嶋はルーキーらしからぬ成績を残したわけですが、特に打率.305、本塁打29本、盗塁37個でトリプルスリーまであと1本塁打でした。
「え?じゃあ川上サンといっしょジャン」って思うかも知れませんが、長嶋茂雄の場合、1塁踏み忘れで無効になったホームランが1本あるんです。要するに、ホントは30本打ってるんですよ。なのに記録上は29本塁打。だからトリプルスリーもナシ!
長嶋さんらしいっちゃらしいんですけど、なんてもったいない!
メジャーリーグの場合
アメリカのメジャーリーグは日本よりも歴史は断然古いわけですから当然トリプルスリー達成選手も日本より多くいます。
しかし、複数回達成したとなると、バリー・ボンズ、ウラジミール・ゲレーロ、ライアン・ブラウンの3名だけです。
2年連続達成したのは2001年、2002年に達成したモントリオール・エクスポズ時代のウラジミール・ゲレーロ、2011年、2012年に達成したミルウォーキー・ブリュワーズのライアン・ブラウンです。
しかし、バリー・ボンズも負けてはいません。
なんと合計3回達成しています(ピッツバーグ・パイレーツ時代の1990年と1992年、サンフランシスコ・ジャイアンツ時代の1996年)。
今後、3回トリプルスリーを達成するような選手は現れるでしょうか。
山田選手に、お詫びを
2015年に山田選手がトリプルスリーを達成したとき、ぼくは周りにこう言ってました。
「柳田はともかく、山田はマグレやマグレ。来年も?ムリムリムリムリ!打率、盗塁は行くにしても、本来ホームラン30本打つ選手ちゃう。見たらわかるやろ」
申し訳ありませんでした!
山田選手の才能と努力の前には、何もせずただただ知ったげに否定するだけのバカな男の言葉などかなうわけなどなかったのです。
いや、ホンマ、スゲーわ。
最後に
いかがだったでしょうか、トリプルスリーあれこれやそれこれ。
山田選手が達成した2年連続トリプルスリーがとてつもなくスゴいことなんだとおわかりになったでしょうか。まぁ滅多に達成できないからこそ価値があるということで。
ところでこの記事のタイトルはサキさん(id:masaki709)のブログタイトル『あれこれやそれこれ』からいただきました。ええ、オマージュです。
ではまた。