2020年8月23日、埼玉西武ライオンズの内海哲也投手が対オリックス・バファローズ戦に登板しました。
一軍で投げるのは、実に708日ぶりです。そして、埼玉西武ライオンズに移籍してきてからは初登板となります。
(画像:https://youtu.be/zAVWscyn4zkより)
残念ながら4失点で敗戦投手となってしまいましたが、内容はそんなに悪くなかったでしょう。
埼玉西武ライオンズファンとして、待ってたで!
708日ぶりの一軍登板
内海哲也投手は、FA権を行使して読売ジャイアンツに入団した炭谷銀仁朗捕手の人的補償でジャイアンツからライオンズにやってきました。かつてのエースがプロテクトされてなかったのはビックリしましたよね。ライオンズサイドとしてはラッキーだったかもしれません。
しかし、ライオンズ1年目の2019年は怪我でプロ入り後初めて一軍登板なしという結果となり、10月には手術をして今シーズンも出遅れていました。
今回、ついに一軍登板を果たしましたが、実に708日ぶり。
結果は6回を投げて失点4、被安打3で負けてしまいましたが、内容は悪くなかったと思います。気合入ったいいマウンドさばきでしたよね。ただ、ジョーンズ選手に2本塁打くらっただけ。1本目はミスからのスリーランであり、あのミスがなければ試合の流れもどうなったかわからないだけに、ちょっと残念ではありますが。
しかし、特に序盤は低めにボールが集まってさすがベテランといった内容でしたし、内海投手が一軍で投げたという事実はライオンズにとって非常に意味があることなんです。
期待していた内海投手
ぼくは、内海投手には期待していました。
それは別に、バンバン勝ってチームの勝ち星を延ばしてくれると思ったからではありません。申し訳ないけど、その力があるとは正直思っていませんでした。
ぼくが内海投手に期待していたのは、若い投手の手本となってくれること。背中で投手とは何かというのを教えてくれること。
ライオンズには、そういう投手が少ないんですよね。エースはみんなFAやら何やらでみんな別のチームへ行ってしまいますから。工藤から始まり、松坂、涌井、帆足、岸みんなどっかへいっちゃった。もちろん、FAというのは野球選手が持っている権利ですから、より良い評価とマネーを求めて他球団にいくのは全然いいんです。
ただ、結果としてそういう投手がいなかった。そして、高橋光成投手、今井投手など若い才能ある投手がイマイチ覚醒しないのはそういう投手がいないからじゃないか、とずっと思っていたんです。
そこへやって来たジャイアンツで長年エースを張っていた内海投手。ファンとして「すまんが彼らに教えてやってくれ…」と思わずにはいられませんでした。
内海投手の気迫溢れる復活マウンド、プロ野球ニュースで見ただけですけど、ぼくは感動しました。ちゃんと見てたか高橋、今井。
いつだったか十亀投手が「せっかく内海、榎田がテーマを持ってキャッチボールをしてるのに若いのはそれを見ず、何も考えずにただただキャッチボールしてる」みたいなことを言って嘆いていましたが、そういうとこだと思うんですよね正に。
最後に
今回の投球を見ていると、一発さえ気をつければまだまだ全然先発投手として計算できると思いました。さすが内海投手です。
埼玉西武ライオンズにとっては、これからの巻き返しに好材料です。そして若手の教育もタノム。
あ、あと最後になりましたが通算1500奪三振おめでとうございます!