2月14日はバレンタインデーです!ぼくは例年娘とカミさんからチョコもらうだけなんであんまり関係ありません!ちなみに最近は2人ともくれません!
しかしぼくは世界中の男女を応援したい!
だからバレンタインデーについて書こうと思います!
【予備知識】ユノの祝日とルペルカリア祭
むかーしむかしのローマ帝国。
2月14日は女神ユノの祝日でした。ローマにおいて女神ユノは神々の女王であり、家庭と結婚の神です。そして翌2月15日は清めの祭りで豊作を祈願する祭であるルペルカリア祭の開始日でした。
そして当時、若い男女は生活を別にしていましたが、ルペルカリア祭のときだけは一緒にいることが許されていました。
祭の前日のユノの祝日に娘さんが名前を書いた札を桶に入れ、翌日男が桶から札を引きその札に名前が書いてある娘さんと祭りの間一緒にいることになっていたのですが、多くの男女がそのまま恋に落ち、そして結婚しました。
あぁ、ロマンティック。完全に運のような気がしますが、それだけに運命めいたものを感じて盛り上がっちゃうんでしょうねぇ。
狂王と殉教者
結婚禁止じゃ!
ローマ帝国の皇帝、クラウディウス2世は常日頃思っていました。
「どうも女を故郷に残しとるやつは心ここにあらずやな…。士気が下がってしゃーないわ…」
そしてクラウディウス2世はとんでもないことを思いつきます。
「せや!そもそも結婚させへんかったらええんや!禁止じゃ!婚姻禁止じゃー!」
こうしてローマ帝国では兵士たち結婚が禁止されました。国中にあふれる怨嗟の声と嘆きの声。
結婚させたる!
ここで立ち上がったのがキリスト教の司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)です。
ウァレンティヌスは婚姻を禁止されて悲しむ兵士たちを憐れんで内緒で結婚式を執り行いました。
「みんなこっちき来いやー!結婚式やったんでー!アンタは花子さんを生涯妻とし、幸せや喜びを分かち合い、支え合い、どんなときも花子さんの事を守り抜く事を誓うん?どう?」
ウァレンティヌスのおかげで兵士たちはコッソリとですが結婚することができて、この行いは大いに喜ばれました。
狂王の命令
しかし、コッソリ結婚させてくれるウァレンティヌスの噂は、皇帝クラウディウス2世の耳に入っちゃいます。
「おい、どういうことや。何でみんな結婚しとんねん。ウァレンティヌスって誰や。しょっぴいてこい!」
クラウディウス2世の前に引き出されるウァレンティヌス。
「お前か、ウァレンティヌスっちゅーのは。随分勝手なことをしてくれとるやないか。ええか、ワシはこの国のために兵士の結婚を禁止しとんねん。これ以上結婚式をコッソリやったらいてまうど!」
しかし、ウァレンティヌスはクラウディウス2世の命令に屈せず、愛し合う若者のために結婚式を執り行っていったのです。
「今日からの生涯において、豊かなときも、病めるときも、互いをいたわり、なぐさめ合い、励まし、支え合い、永遠に愛することを誓うんか?お?」
悲劇の殉教者
クラウディウス2世はメンツを潰され、コケにされたと思ったことでしょう。
「…アカン。もう我慢できん。…殺せ!処刑じゃ!どうせなら若者が浮かれ出す2月14日に殺してやろうひゃっひゃっひゃ」
こうしてウァレンティヌスは2月14日に処刑され、翌日から始まるルペルカリア祭の生贄として利用されたということです。
「この恨みはらさでおくべきか…。呪ってやるうううう!」
バレンタインデーは呪いの日♡
さらに利用されたウァレンティヌス
じゃあなんで処刑された日がウァレンティヌスデーじゃなかったバレンタインデーとなったのか、という疑問が残っちゃったりしますが、つまりはこうです。
元々、ルペルカリア祭はキリスト教以前からあったお祭りなのです。しかし、祭事から異教の要素を排除しようとしていたローマ帝国及びローマ教会は、ルペルカリア祭をキリスト教由来のお祭りに変えたかった。本当は禁止したかったけど、それでは反発は必至なので、キリスト教由来に変えちゃおうってわけです。
そこで白羽の矢が立ったのが、若者の結婚のために殉教したウァレンティヌス。
ルペルカリア祭を、若者のために死んだというウァレンティヌスを由来とするお祭りにすり替えたわけですね。そして、処刑された殉教の日が一番聖なる日となって2月14日が特にバレンタインデーと呼ばれるようになったんでしょうか。当たり前だけど諸説あり。
しかし、自分を殺したと言っていいやつらに死んでからも利用されたウァレンティヌスの恨みはいかほどか。
「この恨みはらさでおくべきか…。呪ってやるうううう!」
バレンタインデーは呪いの日♡
最後に
そういうわけで、本当はバレンタインデーは呪われた日なのです。
なので、バレンタインデーはウァレンティヌスの恨みつらみを思いながらチョコの受け渡しを速やかに行いましょう。