はてなブログのお題、たまにはやりますか。
今週のお題「ちょっとコワい話」。
霊感の強いカミさん
「ちょっとコワい話」をしろといっても、ぼくは霊感がまったくないし、そもそも霊などの類は信じてないので(見たことはある)のでどうしましょう。と思ったらいましたよ霊感が異常に強い人が身近に。
カミさんです。
彼女は霊感が強く、しかも金縛り名人であることは以前書きました。
ぼくのカミさんは昔っから霊感が強く、ぼくと出会ってからもことあるごとに「見える見える」とか言ったり、住んでる部屋で「ここは霊の通り道だ」とか言ってた人なんですが、金縛りに関しても小学生の頃から固まりまくっている金縛りのプロです。
そんな彼女から、ぼくはことあるごとに彼女が経験してきた色んな霊的なやつを聞いてきました。
せっかくなので、今回はぼくが数々聞いた彼女の霊体験の中から、ホンマにコワいやつをご紹介しましょう。
恐怖!ヨーデルおじさん
いや別にフザけてないです。
ホントに恐怖なヨーデルおじさんの話なんです。なんだよヨーデルおじさんて。それは読めばわかります。
枕元にアルプスなカンジが
それは、ウチのカミさんがまだうら若き乙女だったころ(怒られる)のお話です。ひとり暮らしを始めて幾日か経った頃だそうです。
ある日、自宅のベッドでカミさんが寝ていると、何やら頭の上に人の気配がしたそうです。
「ああまたか。霊か」
さすが霊感の強い金縛り名人、ちょっとくらいの人の気配くらいは平気です。平気ですけどやっぱり怖いらしい。
怖いけども、どんなやつがいるのか確かめたくなったそうで、カミさんは恐る恐る少しづつ少しづつ目を開けたんだそうです。
そしたらそこにいたんです。
ヨーデルおじさんが。
(注:イメージですw)
しかも5人。
「なんじゃこりゃ」とカミさんは思ったそうです。陽気な恰好をしていますが、それでもやっぱり怖い。
そのうちこの5人、ヨーデルを歌いだした!
ちなみにヨーデルとは、アルプス地方発祥の、高い声(裏声、ファルセット)と低い声(地声)を繰り返して切り返して歌う歌唱法のことです。アニメ『アルプスの少女ハイジ』の主題歌でおばさんたちが「ヨーホレヤーハレ」歌ってるアレです。
知らないおじさんの霊(?)が枕元に集まってヨーデルを歌う、そんな経験したことありますか。ぼくはありません。これはかなり怖いでしょう。ぼくも初めてカミさんからこの話を聞いたときには背筋が凍りました。
カミさんは、「怖いな~怖いな~」と思ってるうちにいつの間にか眠ってしまったそうです。
しかし、話はこれで終わりません。
連日現れるヨーデルおじさんだが…
次の日の晩、草木も眠る丑三つ時、カミさんがウトウトしてさぁ睡眠状態に入るかというとき、またしても人の気配を感じました。
「またか…」
カミさんは思ったそうです。そしてまた目をそっと開けてみると、やっぱり昨日のヨーデルおじさんたち。
「あれ?」
目を開けるともなしに見てみると、昨日とちょっと違う。
「減ってる…」
違和感を感じてよく見てみると、ヨーデルおじさんは4人しかいませんでした。
「どうしたんだろう?」
何か急用でひとり来れなくなったんだろうか、しかし霊の急用ってなんだろう、そんなことを考えているうちにカミさんはまたしても夢の中へ。
次の日、またもや同時刻のころにヨーデルおじさんたちがカミさんの枕元に立ちました。
「まさか…」
この日は3人。またひとり減っています。
「………」
こうなってくるとカミさんにはある不安が出てきます。このまま減っていくとどうなるのか。
ヨーデルおじさんのヨーデルを聞きながら、カミさんは不安に苛まれていったそうです。
減っていくヨーデルおじさん
「このままヨーデルのおじさんたちが減っていってゼロになるとき、私に何かが訪れる…。もしかしたら……、死?」
そんな怖い考えが頭から離れないカミさん。
次の日の夜、その不安はますます高鳴ります。ヨーデルおじさん、やっぱり2人しか現れませんでした。賑やかだった歌声も、2人じゃ全然迫力がない。
次の日、ひとり。
とうとうヨーデルおじさんはひとりしか現れませんでした。しかし、そのひとりはひとりなりに一生懸命ヨーデルを歌っていたそうです。
「明日…、死ぬ!!!!」
カミさんの不安は確証に変わり、死への恐怖で頭がいっぱいになったそうです。ああ、可哀想なわが妻の若いころ。
最後の日
いよいよ、その日がやってきました。
眠らないように頑張っていたカミさんにも容赦なく睡魔が訪れます。
「死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ、死ぬ!もしくは別の何かが現れて私をどこかへ連れてゆく!怖い!怖い!怖い!助けて!」
なんて思っているうちにやっぱり眠ってしまうカミさん。どんな神経してんねん。
次の日の朝。
目覚めると、いつもどおりの風景。いつもどおりの朝。
「生きてる…」
特に何が変わったとかそういうのは一切なく、いつもの日常が目の前に。
ちなみに、その後ヨーデルおじさんたちがカミさんの枕元に立つことは一切なかったそうです……。
最後に
減るだけかい!
なんやそれ!!!