2014年12月に亡くなった漫画家でイラストレーターの水玉螢之丞さんがゲーム雑誌『ファミコン通信』に連載していたゲームイラストエッセイ『元祖水玉本舗』が単行本となって2017年2月22日に発売されました。
水玉螢之丞って?
水玉 螢之丞(みずたま けいのじょう、本名:吉田 けい(よしだ けい、旧姓:岡部)、女性、1959年5月3日- 2014年12月13日)は、日本のイラストレーター、漫画家である。
埼玉県(現在のさいたま市)出身。父は漫画家の岡部冬彦、兄は作家、軍事評論家の岡部いさく、姉は漫画家・挿絵画家のおかべりかである。主にSF小説の挿絵イラストを手がけるほか、漫画やコラムも執筆している。くっきりした描線のポップなイラストで知られる。
自称「いさましいちびのイラストレーター」(トマス・M・ディッシュのSF小説『いさましいちびのトースター』に由来)。
釣りを趣味とする。
水玉螢之丞さんは、漫画やイラストのほか、小説のキャラクタ原案、ゲームのキャラクターデザインなど、幅広い分野で活動されていました。
いわゆるオタクの方々なんかは、どこを向いても螢之丞、ってなカンジでそのイラストを良く見ていたのではないでしょうか。
元祖水玉本舗
そんな水玉螢之丞さんが『ファミコン通信』に1990年代に連載していた『元祖水玉本舗』が単行本化されたというわけですね。
スーパーファミコン、プレイステーション、セガサターンなどの当時のゲーム機の名作たちのキャラクタなどを特徴たっぷりに描いていて、読むと当時のあの熱気が伝わってくると思います。
ぼくも当時はファミ通は毎号読んでましたし、『元祖水玉本舗』と桜玉吉さんの『しあわせのかたち』は毎回楽しみにしていました。
そんな『元祖水玉本舗』ですが、今回その連載8年分を「その1」「その2」に分けて単行本化されます。
元祖水玉本舗その1
「その1」にはその連載の92年〜95年までの分と「水玉紳士録」、『電撃PCエンジン』に連載されていた『電撃水玉えんじん』も収録され、さらに桝田省治さんと広井王子さんの寄稿もあり、さらにさらに数々の螢之丞さんのイラストセレクションもあったりします。
元祖水玉本舗その2
「その2」には連載の96年〜99年の分のほか、吉田戦車さん、鈴木みそさん、唐沢なをきさん、寺島令子さんの寄稿が収められています。
ぼくと水玉螢之丞
いろんなゲーム雑誌で水玉螢之丞さんのイラストは見てきましたが、ぼくにとってはやっぱり水玉さんと言えばパソコンゲーム雑誌『ログイン』連載の『スタパ式』のイラストです。
当時のパソコンゲームやスタパ齋藤さんをネタにしたイラストと文章がむちゃくちゃ好きでした。
亡くなったときは、水玉螢之丞さんのTwitterにご主人が書かれたツイートで知りましたが、ショックでしたね。
最後に
『元祖水玉本舗』は当時のファミ通においてかなり人気だったコーナーです。そして水玉さんはファンも多く、いまでも愛されてる方だと思います。
こうやって亡くなってからも愛されて評価されているのも素晴らしいですね。そしてこんなふうに愛され続ける“仕事”をしたいもんですね。