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女神に「見る?取る?」と言われて昇天した【娘の耳そうじ】

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ぼくは耳そうじが好きです。昔っから。

どれくらい好きかというと、小学生のときに自分の耳をホジホジしすぎて外耳炎になり耳ダレが出まくったくらいです。さらに言うと、高校生のときに友達(男)の耳をかきかきしてたくらいです(キモイ)

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ああーなんて気持ちいいんだ耳そうじ。自分のも人のも気持ちいい。

もっと!もっと耳かきをさせろ!

子供たちの耳そうじ係

そんなぼくだからして、子供たちがまだ幼いころ、彼らの耳そうじはぼくの仕事でした。ぼくは何よりもその仕事を一番頑張っていました。「そろそろたまったか?耳クソたまったか?」とか言いながら毎日子供たちの耳の中を凝視する幸せな日々。

ちなみに、息子2人は湿性のベタベタしたやつ、娘は乾性のカサカサしたやつです。さらにちなみに、ぼくは乾性、カミさんは湿性です(どうでもいい)

耳垢は乾性耳垢(乾燥した耳垢、「こな耳」)と湿性耳垢(湿った耳垢、「べた耳」「猫耳」)があることが知られている。 この性質はメンデル遺伝することが知られており、湿った耳垢は優性、乾いた耳垢は劣性である。

引用元:耳垢 - Wikipedia

さてみなさん、皆さんは湿性の耳垢と乾性の耳垢どっちが好きですか?

ぼくは断然乾性のやつです。なぜなら、耳そうじしていて楽しいから。デカいやつを千切れないようにして外に持ってくる作業は超楽しいですよね!

だから、ぼくは娘の耳そうじをヒッジョーに楽しみにしていました。

娘の耳そうじをしたいのに…!

ところがですよ。

小学生低学年のころは耳の中がかゆくなってくると「おとーさん、みみそうじしてー!」とか言いながら耳かきをぼくのところに持ってきてぼくのヒザに頭をチョコンと乗せていた娘がですよ、大きくなるにつれてそんなことは言わなくなってきました。

それでも小学生のうちは「どれ、耳そうじしたるわ」って言ったら大人しく耳をほじらせてくれたんですが、中学生になった途端「いい!やめて!いらない!警察呼ぶよ?」とか国家権力を持ち出してまでぼくの耳そうじを拒否するようになっていました。

んだよそれ。お父さんカナシイ。

見る?取る?

ところがですよ。

先日仕事休みのとき、いきなり娘が「見る?取る?」とか言ってきたんですよ。

「は?何を?」と聞いたら「耳」との答え。体言止め。

「ふっふっふ、イヤだイヤだとか言って本当はヤって欲しかったんだろう?安心しろ、穴に入れて全部出してやる」なんて冗談を娘に言うワケもなく、ぼくは嬉しさで顔がほころぶのをこらえて「耳かき持ってこい(笑)」と言うのが精いっぱいでした。

素直に耳かきを持ってきた娘は、かつてそうだったように一発でぼくのヒザの上のベストポジションに頭を乗せました。

どれどれ、と娘の耳の中を覗いたぼく。

そこには「な、な、な、なんじゃこりゃーーーーー!」と叫ぶほどの耳垢が。もう耳のフタになってるがな。

それを、かつてそうだったようになるべく大きく、千切らないで外にかきだす作業を淡々とすすめるぼく。これはもう職人技です。

5分ほど、でしょうか。

娘の耳がキレイになると同時に、ぼくの至福のひとときが終わりました。

最後に

という、ただただ娘の耳そうじをしたってだけのお話。

え?息子の?

いいよ、ベタベタだし。それにムサいし。

ていうか、耳そうじってやらないほうがいいっていうのは、本当なのかね?