栗、どうです?好きですか?
ところで、栗って英語でなんて言うの?って聞いたら「マロン!」って答える人、割といますね。
違いますよー!
栗は英語で?
じゃあ、栗は英語でなんと言うかと言いますと、「chestnut」です。
チェスナット。
辞書引いてみてください。
「chestnut」でしょ。
さぁ、覚えときましょう。
マロンはフランス語
じゃあなんで「チェスナット」を「マロン」だなんて似ても似つかない言葉と間違えてるんでしょうか。
どうやらマロングラッセがその原因らしいですよ。言うまでも無く、フランスのお菓子です。
殻をむいたクリを糖度20度のシロップで煮て、2日ごとに徐々に糖度をあげて最終的に32度まで高め、その後30度に落として仕上げる。その手間のかけ方から製作当初は注目されることが少なかったが、20世紀以降甘く口中で崩れる食感が評価されるようになった。
紀元前、マケドニアの英雄アレクサンドロス大王が最愛の妻ロクサネ妃のために作ったことから、ヨーロッパでは永遠の愛を誓う証として、男性が女性にマロングラッセを贈る習慣がある。
へええー、アレクサンドロスがロクサネにねぇ。へええー。
いや、それはここでは関係ない。
ということは、「マロン」は…。
そう、「マロン」はフランス語です。でも意味は栗じゃありません。
え?
マロンは栃(とち)の実
「マロン」はフランス語で栃の実のことです。
栃の木はフランス語で「マロニエ」。その実が「マロン」。ちなみに栗の木は「シャテニエ」、栗の実は「シャテーニュ」。
マロングラッセが日本に入ってきたときに、栃の実の代用品として栗の実を使用して作ったから栗の実を「マロン」と呼ぶと勘違いしてしまったらしいです。
でも異説もあって、品種改良してイガの中にドンと一つ大きな実がなる栗を作り出し、その様が栃の実に似てることから大きな栗の実を「マロン」と呼ぶようになったとする説もあります。それを使ってマロングラッセを作ったということですね。
元々、栃の実は食すのにあまり適さないので、そちらの説のほうが信憑性があるかも知れませんね。
最後に
まぁ、ここではマロングラッセに栃の実を使ったか栗の実を使ったかは問題ではないので置いときます。
栗は英語で「chestnut(チェスナット)」ということです、ハイ。冒頭にも書きましたが、割と本気で「マロン」だと思ってる人が多いので、書いてみました。
ちなみに、ぼくの高校のときのとてつもなく阿呆な友達は「栗を英語で?」と聞くと「モンブラン」と答えていました。さらにちなみに、そいつに「桃を英語で?」と聞くと「ネクター」と答えます。
日本のカボチャを英語で“パンプキン”って言うと思ってる人多すぎ問題 - コバろぐ