ぼくは毎晩晩酌しているわけですが、完全なるビール党でさらに完全なるビンボーなので、いわゆる第三のビールといわれるビール風味の発泡アルコール飲料ばっかりを飲んでいるのです。
それはめっちゃ寒い日も同じです。寒いから熱燗を…とかはならないんですよね。とにかく年がら年中ビール!(のような発泡アルコール飲料!)
そしてさらに、キンキンに冷えてないとイヤなんです。あっついあっつい夏の夜はもちろん、凍てつくような冬の夜も同じです。とにかく寒かろうが常にビール!(のような発泡アルコール飲料!)
以下、この記事では「ビール風味の発泡アルコール飲料」を「ビール」と表記します。
冷やすの忘れた!
そんな夜の楽しみを、冷やしとくのを忘れることがたまにあります。買ってきてそのまま放置しちゃったりして、イザ飲もうと思ったときには完全なる常温。むっちゃテンション下がる瞬間です。
しかしだからって、飲まないという選択肢はない。
急速に冷やすべく、おもむろにビールを冷凍庫につっこみます。そして冷えるまでの間、チョコチョコと何かをつまみながらテレビを観たり子供らと会話を楽しんだりします。
そうすると、見事に忘れることがあるんです。これまたむっちゃテンション下がります。
ああ、またか。冷やすの忘れたと思ったら冷やしてるのも忘れるという、忘却の二重奏。しかも夫婦ふたりで。
ともあれ、急いで冷凍庫から取り出し、缶を押したり叩いたりして確認します。
大丈夫!カチカチにはなってない!
たびたび同じ失敗をしている夫婦なので、ふたりとも缶を押したり叩いたりすると中のビールの状態がなんとなく大体わかってます。
なので、
カミさん「どう思う?」
ぼく「うーん。駄目。完全には凍ってないけど、もう飲めるほど流動的ではない模様」
とか、
ぼく「どう思う?」
カミさん「むしろイケてる。凍る直前の一番キンキンに飲める頃合かも」
とかいうプロのような会話を平然とかましたりします。
よし、開けよう!
そう、そのときもそうでした。
いつものように冷やすのを忘れて冷やしてるのを忘れる忘却の二重奏を奏でた我々缶ビール凍結鑑定士のふたりは、凍ってしまったであろうビールを前にしてこう結論づけたのです。
「ちょっとシャーベット状になっているけれどもこれは飲める。ときおりシャーベットが流れ込んできて滅茶苦茶ウマい段階でかなりオッケー」
結論から言うと、この鑑定は間違っていたのです。実際には我々が思ってるよりも凍結は進んでいました。完全にシャーベット状になって固まってくる直前くらい。
そんな鑑定ミスとは知らず、ウマいビールを飲めると思って我々は缶を開けたのです。実際には、ぼくの分だけ開けたのです。
「間違えてたらマズいの飲むハメになるからアナタのだけを先に開けて」
おおう…。そうですネ…。というわけでぼくの分だけ開けたのです。
プシュ。
ジュワジュワジュワジュワ
オー、ジーザス。
上に書いてあるとおり今回のミッションは失敗。そのことをマザマザと見せつけるように、あることが缶を開けると起こりました。
おおう…。延々と泡がジュワジュワジュワジュワと出てくるやないですか…。ほっとくとこぼれてしまうので、その出てくる泡をジュルジュルジュルジュルとすするぼく。しかし、泡はホントにとめどなく出てきます。それでもすすります。
すすってると大量の空気とともにアルコールを吸収していくもんだから、普通に飲んでるよりかなり早く酔っ払います。それでも頑張って泡が止まるまですすり続けました。
激闘の末、やっと止まった泡。フー。これで落ち着いて飲めるぜ。改めて缶からゴクリとビールを飲むぼく。
まっずー!そしてうっすー!
ぼくの大事なビールは、かなりまっずーうっすーになってしまってます。
凍ったことで成分が変化したり分解されたりするんでしょう。それは溶けても戻らんのでしょう。さらには味のバランスも崩れるんでしょう。泡にアルコールはもっていかれたんでしょう。だからマズくて薄くなるんでしょう。
オー、ジーザス。
最後に
というわけで、過去に撮ったくだらない動画を思い出したのでそのときの様子を書きました。
ホントは氷と塩と水を用意して缶飲料をキンキンに増やす方法があるんですけど、めんどくさいから。めんどくさいことするなら冷凍庫に入れて待つ方を選ぶという。そして余計めんどくさいことになるという。
こんなのとかも売ってるんですけどね、ええ。ではまた。